休日の三角淑女のダーリン

現実でも妄想でも私には真実

こんばんは。三角淑女です。

今回は、私の見ている音楽の話をします。

皆さんは音色が見えますか?

私は見えたり、見えなかったり、見ようとしたりする。

https://m.youtube.com/watch?v=t9nRPIX1SLk

例えば、このサン=サーンス交響曲第3番の冒頭1:10~は深緑→黄色のグラデーション、深い森のざわめき、に聴こえている。

ちなみに私の理想のサン=サーンスは「黄色を中心とした同心円状のグラデーションで、一番外は深緑」と言った感じなので、かなりこの感じは理想に近い。

見えると言ってもいつも見える訳ではなく、同じ曲だからといって同じ色が見えるわけでもない。

https://m.youtube.com/watch?v=ZWCZq33BrOo

例えばこの演奏は同じ曲だけれど、冒頭の1:19~は上と違って緑には見えない。なんかぬるっとして無機質。無機質な中にホルンだけ熱くて、、いや暑苦しいホルン大好きです。大好きですけど。無機質な弦に木管が加わって熱さがじわじわと混じり合う。色や質感の違うものが共存していると、私としてはちょっとハラハラする。

色だけじゃなくて、私は音からこういったイメージや質感を感じている。これは、「こういうニュアンスで吹きたい」という例え話に近いものもあるので、もしかしたら見えているのではなく私の単なる妄想かもしれない。

先日、友人に誘われて行った演奏会で、ベートーヴェン:付随音楽「献堂式」 Op.124 – 序曲 (https://m.youtube.com/watch?v=q_bJHKliqFA

を聴いたとき、8:30くらいあたりでパステル色のステンドグラスが弾ける強烈なイメージが脳裏に浮かんだ。妄想では無いと思う。そもそも、この曲を聴いたのは初めて。ちなみに、上記の演奏では何も見えません。

私は少しオーケストラをやっていた事がある。演奏中に「もっとくすんだ赤色で吹きたいなあ」とか考えていた。思い通りの色を持った音を鳴らせない自分にイライラしたし、澄ました顔であべこべの音を鳴らしている人を見て不思議に思っていた。「お花畑のイメージで吹いて」などと指示するトレーナーもいたから、イメージに関しては似たような感覚の人はなんとなくいるのだろうなと思っていた。

何故、こんな話をし始めたかと言うと、そのオケ仲間が「色に例えられてもどうやって吹いていいかわからない」とボヤいていたからだ。まじか。緑色のフレーズを赤色で吹いたら私はキレますよ。指揮者に同情しちゃう派。

彼は上達が早く、上手なオーボエ吹きだけれど、私と彼が同じ曲を聴いて感じ取っているものは、まるっきり違う。不思議だ。他人と感覚の共有ができないさみしさを感じてしまうね。それでも、何も共有できなくても、私達は仲良しなのだし、酒も美味しいのだけれど。

ちなみに、音に色が見えたり、文字に色を感じたり、味を感じたりするのは共感覚というらしい。

wikiで調べるとこんな感じ。

共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、synesthesia, synæsthesia)は、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/55422

 

音→色の共感覚を持つ人はハ長調は白色などルールや再現性があるようだから、私は当てはまらないのかもしれない。超強力な妄想力とでも思っておこうかな。