貴志祐介『新世界より』

物語は、今から1000年後の未来に生きる主人公・早季が、さらに1000年後の未来に宛てて残した手記という形をとっている。このような災禍があったことを人類が忘れてしまわないようにと。
私には、この物語が現代を生きる私たちへの警鐘に思えてならない。歴史はただ繰り返すだけではなく、ある方向性をもって進んでいくのではないか。このまま戦争や争いの歴史を積み重ねていけば、引き返すこともままならないくらい悲惨な未来が待っている。そんな不安を覚えた。

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こんなに応援したいと思ったの、初めてかもしれない

前にラリーの好きな友達が「これから観戦するの」と楽しそうに話していて、その時はただへえーと聞いていた。車のレースを見て何がそんなに楽しいんだろうと不思議だった。今ならわかるような気がする。何かを応援したいという気持ちって、こんなにわくわくするものなんだな。 “こんなに応援したいと思ったの、初めてかもしれない” の続きを読む