『ボクたちはみんな大人になれなかった』
課題図書について感想を書こう。
正直にいうとずーっと前に読み終わっていたのだけど、いったいどんな感想を書いたらいいのかさっぱりわからなくて今まで放置してしまいました、ごめんなさい。
他人の恋愛を理解するのは難しい。
例えば、「自分より好きになった人」。
自分より好きな人。私にはたくさんいる。
好きってなに?
私はななこが好き。もりきちくんが好き。よしださんもまあまあ好き。
どれも違う「好き」。一つとして同じ「好き」はないのだと思う。ひとりひとりを違う方法で好きになる。
自分のこともちょっとは好き。
でもそれとは違うみたいだ。
その人の全てが正義になるような、
信仰に近い存在?
私は小学校時代、崇拝していた友達を思い出した。
「この石に幽霊よけのおまじないをかけた」と言って、友達は拾った神社の石の一つをくれた。何の変哲もない小石だったけど、私は一も二もなくそれを信じ、ポケットに入れて持ち歩いた。
その時、彼女の全てが私にとって正義だったんだ。
「カチッと合わないそのイビツさを笑うことができていたら、ボクたちは今も一緒にいられたのかもしれない。」
きっとこの人は子どもみたいなハートを持っていたんだなぁ。
大人になれなかったからじゃない。大人になってしまったから、一緒にいられなくなったんだ。
どうして突然に終わってしまわなければならなかったんだろう。寂しい気持ちだ。
でもいいんじゃない、信仰の対象になるくらいすてきな人に出会えたのなら。
それとも
本当の大人というものは、好きな人の全部が正しいわけではないと知っていて、その部分も含めて全部丸ごと好きになれる人なのだろうか。
私はそんな大人になりたい。
・・・なーんて偉そうなことを書いてみたけど、本当になんて感想を書いていいのかわからないや。この話のどこがいいんだろう。私にはよしださんやあやべさんの言う「エモい」というものがよくわかりません。
あ、おもしろかったのは、
リアルに描かれた時代の違い。1995年が物語の出発点になっている。ちょうど私が生まれるくらい。例えばケータイがなくて公衆電話からかけていたり、世紀末の地球滅亡説をみんな半分本気にしていたりする。私の知らない20数年前を思い起こさせてくれる。
いつかは「2019年」を「あの時代」と呼ぶ日が来るのだろうか。
また10年後くらいに読み直してみようかな。その頃には、大人になれていると期待して。
エモいを真剣に考えてる人は、暇な大人と熱心なビジネスマンだけだから、エモいを理解することは必要ないんだよ。けど、百人一首の7割は恋愛の唄であることを考えると、一種のリベラルアーツなのかもしれない。信じるか否かはあなた次第。あとちょっと好きでいてくれてありがとう。
真剣に考えちゃったよ笑
エモいっていうのは栗の一つだよ
栗のことか!なるほど
牛乳シーフードヌードル、おいしいのかな