数秘33の私の中には2種類の人格がいる。駄々をこねる子どもと、それを叱るお母さん。
「数秘術」という誕生日の数字を計算して出す占いがあって、1〜9、11、22、33の12種類の数字で性格や行動の傾向を読み解く。興味があったら「数秘術」で自分の数字を計算してみてください。
私の場合は33。天真爛漫な子供の3と人に尽くすタイプの6の要素が両方入っている、という説明に深く納得した。
「やだ！やだ！」と駄々をこねる子供を宥めながら、私の中の「お母さん」的部分はしっかりしなきゃと思ってる。
仕事をしていれば嫌なことも我慢しなくてはいけないのは当たり前だ。そういう状況で、33の人でなくても誰でも葛藤があると思うけれど、ここまで悩むことはないんじゃないか。嫌なことは本当に嫌だ。でも私がやらなくては誰かが困る。その2つを永遠にループしますます深みにはまっていく。
あまり我慢しすぎると感情のコントロールができなくなる。
去年もそうだった。11月から12月はいつもより仕事が増えるせいでイライラしやすくなる。年がら年中ずっとではないということはまだ救いがあるけれど、本当に嫌だと感じるなら、なんとか現状を変える手立てを考えよう。
伝える。相談する。
「私ばかりゴミ捨てに行くのは不公平じゃない？当番制にするとかルールを決めましょう」
「○○さんは嫌な仕事がありますか？どんなマインドで嫌なことをこなしていますか？」
でもなー。ルールを決めて解決するとも思えない。正社員とパートの差とか、私がどうこう決められるものではないからだ。
アドバイスを欲しいと思っていても、問題は人からうまく引き出す技量がないことだ。納得する話を聞けるまで帰りません！ってくらいよほど覚悟を決めて問い詰めれば何か聞けるかもしれないが。毎日顔を合わせているのに、浅い人間関係しか築けないんだなと思う。その原因は、私が他人に興味ないから。そりゃしょうがない。
自己完結する解決方法はないものか。
やりがいはないものか。総務の仕事の大部分はサポート業務だと思う。自分のために働くというよりは、社員とか会社を支える、縁の下の力持ち的な仕事だ。営業や開発みたいな、自分が手柄を立てて脚光を浴びるような仕事ではない。毎日、毎月、毎年、同じようなことを淡々とこなしていく。一生懸命やったところであまり有り難がられない。むしろ「誰かがやってくれるのが当たり前」と思われているのではないかと思う。ロボットになったみたいな気分で虚しい。
いや。
ふと思いついた。掃除をすると考えればいい。今日綺麗に拭いた場所が、しばらくすればまた埃が積もる。同じ場所を繰り返し繰り返し掃除して、何の意味があるのか？掃除なら「ある」と断言できる。生きるために掃除をするのだ。掃除をするとは、生きることの一部だ。つまり、そのおかげで会社は回っている。丁寧に日々の暮らしを送っていく気持ちでやらなくてはいけない大切な仕事だ。
「嫌なこと」は複合的な要因で「嫌なこと」になっているので、ひとつやりがいを見つけたところで万事OKというわけにもいかない。働いていれば納得できなくてもやらなくてはいけない時がある。意味のわからない仕事、無駄な作業、形式だけのやり取り……。
やっぱり、嫌なことからは逃げるしかないなとも思う。そうでなければどんどん自分が嫌なやつになってしまう。
図書館に行くとたまに見かける無愛想な女の人が今日もいた。一番近いカウンターに座っていたから、わざわざ避けるのもどうかと思ってその人に本の返却をお願いした。なんでこんなに不機嫌そうなんだろう、と顔を見るたびに毎回思う。けど、会社にいる時の私だってそう。あんな顔してる。
あの人も自分の仕事が嫌いなのかな。
今からでも私は私の仕事が好きになれるだろうか。それとも、腹を括って別の仕事に変えた方がいいのだろうか。転職したところでその仕事を好きになれるとも限らない。どんな仕事であれ嫌なことは必ずあるのではないか？
やっぱり、嫌なことからは逃げられないのかもしれない。
33として、私はどう生きていけばいいのだろう。マスターナンバーとして特別な使命があると言われるけど、よくわからない。この歳になると生きる意味とか考えるのにも疲れてしまった。
ただ自由に生きていきたいだけなんだ。自由でないと感じるなら、今いるその枠の中で精一杯、自由に振る舞えばいい。
自由な人は、明るい顔をしている。明るい目をしている。そしていつでも楽しそうだ。何を頼まれても「面倒くさい」なんて言わない。ゆっくりやってもいいし、やる気満々ならすぐに取り組んだっていい。だって、自由だから。自分のやりたいようにやっているから。自由な人は余裕があるんだ。
イメージした通りにやってみればいい。なんとか不機嫌を直して心穏やかに生きていければと思う。私の内なる子供とお母さんが2人とも笑顔になれるように。