今日の予定は「片道3時間かけて大学に行く」。
それだけだったのが、「通学時間にダーリンを書く」という新しい日課が加わったことで、朝起きるのが少し楽になったよ!
(相変わらず布団から出るのは遅いけど)
今日はなんの話をしようかな。
すごく印象に残った言葉のはなしをしよう。
1年前、大阪で全国の若い聴覚障害者が集まるイベントがあったんだけど、その講演での言葉。
「なぜ聴覚障害者はこんな目に合わなければならないのか?ちゃんと考えろ。怒りをきちんと持て!」
登壇者はかなりおじいちゃんの聴覚障害者だったんだけど、「怒り」の部分の手話がぐわーって力がこもってて、背後から閻魔王がにゅーって出てきそうな圧倒感だった。
正直、わたしは「えー、国民のみんなに申し訳ないよ」って思ったんだ。
障害者は年金を20歳からもらえて、そのお金で海外を飛び回る人も多いのを知っているから。
これ以上国民に負担をかけてたら、障害者の立ち位置はどうなっちゃうの?
国民の障害者に対する不満が爆発してもしょうがなくない?
わたしはその思いがあふれ出しそうになって、我慢できなくてイベントのあと知り合いの先輩に気持ちを全部ありのまま伝えたんだ。
「そういう考えが本当は世界を幸せにするんだろうけど、それはあなたが恵まれてるからだよ。」
そう言われたっけ。
多分その人は何気なしに(もしかしたら面倒くさくて適当に放っただけかもしれない)言葉がわたしにはとても自然に落ちたんだ。
この言葉がわたしの人生を大きく変えることになるとは、彼も思わなかったでしょうに笑
でも、その言葉がすぐ力をもったわけではない。
確か半年たったあとのことだったかな
わたしが就職活動でくたびれて、「もう大手企業の障害者雇用枠でスッと入った方が楽だなあ」って自分の信念を折ろうとしたときだった。
大手企業との面接中に「もっとできることがあるのでは?」と頭の中をよぎり、使命感で頭がごった返してどうしようもなくなって、面接官の顔を見た。
面接官の目の下はどす黒いクマでびっしり埋めつくされていて、彼の苦悩はどこからきているんだろうと思った。
「ぶっちゃけ、障害者って採れてます?」
わたしの口から出てきたのは自己PRではなくて質問だったことに、彼はびっくりしているようだった。
「ええ、弊社は雇用率を達成してまして…」
マニュアルのような回答がかえってきた。
「いいえ、そうじゃないんです。本当の意味で活躍できている障害者っています?」
彼は大きくうなずいた。
「ええ、そういう障害者の方もおられます。」
彼は私の会社に対するイメージを悪くしてはいけないと自信満々に振る舞ったようだけど、目が本当のことを物語っていた。
そういえば、わたしの周りにも「活躍させてもらえない、昇給しない、出世なんて夢のまた夢」って嘆いている人がたくさん。
その会社には落ちたけど(そりゃそうだ)、それからわたしは「起業」というふた文字を意識するようになった。
もっと障害者が実力をつけて、発揮することができる場所があれば、みんな幸せになるのになあ。
今なら、おじいちゃんの言っていた「怒り」を心の底から理解できる気がする。
ほんとうに怒っているわけではないけど、世の中への違和感を無視しないことがわたしの「怒り」に通じているのかなあとおもう。
というわけで、4月から起業するために九州に行きます。
綾部くんよろしくね笑
P.S.トップの画像は学童でつくった何に使うのかもわからないものです。
学童で毎週子どもと触れ合うと、この子たちの未来はわたしに任せておけ、って自意識過剰なナルシストになっちゃう…
読みました。この話題に至るまで早かったなあ。もうちょっとななこちゃんのパーソナルを知りたい感がある。
僕の一発芸のひとつに「独特なボディランゲージで楽団を指揮するピアニスト内田光子」があるのだけれど。手話って何かを物語る手段として、芸術性を発見できないかなあと考えていたりします。お爺ちゃんの激情が論理から外れた手の動きだけで伝えることができるのだから、なかなか熱いなあと思います。内田光子もテンポという論理から外れた感情型の指揮をします。たぶん根幹にあるものは同じだと思う。
あと綾部に媚びうるの嫉妬しちゃうからやめて。
「listen」っていう映画みてみなよ、芸術的な手話に焦点を当てた映像だよわたしとても大好き
僕も好き。でありたい。
怒りって、感情の中で最も表現しにくいなってよく考えてます。
怒りを自分の中で終わらせないで、行動に移せる人ってすごいです。
何に違和感を感じているのか考えて、解消しようとすること、そういうことが誰かの助けにいずれなるとしたら、私も頑張ろうって思いました。
ありがとう。
コメントをありがとうございます。
怒りって、「うーわ!ぼくはもうおこったもんねー!ぷんぷん!」だけではないですもんね、もっと複雑なものなんだとおもいます。
私もななさんからのコメントでもっと頑張ろうって思えました。ほんとうにありがとう。