タイ旅行の記録④

ハロー、バンコク。

実はこの日、大事件が起こります。

佐藤①、脱落疑惑

実は彼、扁桃腺を日本からタイに持ち込んでいました。最初はそれほどひどくなかったみたいなのですが、前日の夜のナイトマーケットあたりから「痛い痛い」と喉をさわることが多くなっていきます。

ついには、「ごめん、今日はできるところまでついて行って途中で抜けてホテルに帰るわ」と言い出します。彼には抜けられては困ります。

なぜなら、田中・佐藤①・ななこには"攻め組"である佐藤②・だお・お芋の突飛な行動にブレーキをかける任務があるからです。

彼らはほんとうにやんちゃです。

タクシーに乗っていても後ろに並んだ車やバイクの運転手と手を振り合ったり、300バーツの商品に対して「100バーツでちょうだい!」と規格外の値段を持ち出しては仲良くなったり。

人に迷惑をかける系ではない上に、人を笑顔にするタイプのやんちゃなので全然構わないんだけれど、時には心を鬼にして彼らの耳たぶを引っ張って歩くことも必要です。

それなのに、佐藤①が瀕死です。どうしよう。田中とななこには、"攻め組"をまとめ上げる自信がありません。

とりあえずこの日は、コンドームレストランに行くことにします。「コンドームは大事だよ!」って教えてくれるコンセプトのレストランです。意味わからんよね。

 

ハロー、コンドームレストラン

 

人形?マネキン?があちこちに立っていますが、すべてコンドームとピルでできています。男の人の頭はピルだし、サンタのヒゲはコンドームです。こんなサンタさん嫌だ…

モナリザもコンドームを優しく持っています。

どんな料理が出てくるんだ…と恐々していましたが、案外普通でした。

「辛くないの!」と店員に言ったら酢豚を勧められました。二度目の酢豚。タイ人にとっての辛くないもの=酢豚なのかなあ。

食べ終わって外に出てみると、コンドームがぶら下がっています。ここまでくると、卑猥さが消え去ります。

照明器具までコンドームです。まいった!

ゴムももらい放題らしくて、全員ゴムを持って撮影します。空港の人に「こいつら全員ゴム持ってんなあ…」って検問のときに思われそうだなあ。

(画像が逆さまになってしまうのはバグ?)

おっと、"攻め組"エースの佐藤②が何かするようです。

 

『コンドーム・マン』

ポートレートで映えてしまいました。

 

さて、次は"インスタ映えするお寺"に行くことにします。

佐藤①は瀕死です。彼曰く「ポケモンのポイズン状態がいかに辛いかよくわかったわ…」らしいです。

扁桃腺のプロ、だおが佐藤①の診察をしています。彼は素人です。

「あぁ〜〜腫れてるねぇ。末期だ」とのことです。

構ってもらえなくなってしまった佐藤②はなぜか猫に擬態してしまいます。

ちょっと可愛いのが悔しい…

狙い通り、だおは佐藤キャットを撫で回します。顔がめちゃくちゃ引いてる

 

ハロー、ワット・パクナム

インスタ映えスポットはここではありません。

ヒィヒィ言いながら4階まで歩くと、見えてきます。

ほんとうにこの世界線のものですか?って感じ…

この部屋から外に出ると展望台です。

地蔵…じゃなかった。お釈迦さま?なんていうんだろ、仏像の骨組みをつくっていました。

中はこうなってるんだなあ。

(今度は横に強制回転。どうなってんの)

 

とりあえず、佐藤①とはここでお別れ。彼は泣いていました。

さて、今度はカオサンロードを攻めることにします。タイといえば、カオサンロードですよね!バックパッカーの聖地と呼ばれています。

 

ハロー、カオサンロード!

とりあえず飲みたいね、ということでバーやパブを巡りますが、物価がおかしい。

というのも、日本とほとんど変わらないのがびっくり。タイは大きめのビール瓶ひとつで100円ぐらいだったり、そのくらいの物価なのに、カオサンロードのバーはどれもビールひとつ300円ぐらいします。高いなあ!

でも、わたしたちはすっかり飲む気になっていて飲まずに帰る選択肢がなかったので「ビールだけ」いただくことにします。

クラブハウス風のバーに入ります。

また出ました、ビッグビールサーバー

中に管が入っていて、その中に氷が入っているのでキンキンに冷えたままのビールが飲めます。

これで1250バーツ、つまり3750円ぐらい。高いなあ!

無料でかき氷みたいなお酒が運ばれてきます。これがめちゃくちゃうまい。耳が聞こえないのを察してくれたのか、紙切れに「FREE」と書いてくれました。ほんとうに紙切れで笑った。

すると、なにやら賑やかな席が。

なんと、中国人あたりの男性がお金をストリッパー風の店員に差し出しています。

ところが、ストリッパー店員はぷんぷん怒りっぱなし。男性はお金が足りないと思ったのか、金額をどんどん上げていきます。ところが、店員はさらに怒っていく一方。

最終的には、すこし胸を押し付けたあと、ぷんぷん怒ったまま去っていきます。モデルウォークで。

事態をつかめずに呆然していると、店員がなんとこちらにやってきます。

「もっと飲まないの?食べないの?」

なにやら、そんなことを言っているよう。お金がないから、No!と返事をします。

すると、店員は突然倒れこみます。「あぁ!買ってくれないとわたしが死んじゃうわ!」といわんばかりに。店内が大騒ぎ。

そこでイケメンメシア、佐藤②が店員に手を差し出します。

*ここから先は自粛します。

とにかく、ひょんなことがあって、撮れたのはこの写真です。

とりあえず、この写真から事態を憶測してください。

わたしと田中が「クラブってすごいなあ」とぼやいていると、イケメン佐藤②がこう言います。

「本当のクラブを俺が教えてやるよ」

 

ハロー、本物のクラブハウス

The Clubって書いてあるよ…どうしよう…未知の世界だ…

しかもカオサンロードのクラブ…怖いよ…

踊り狂う佐藤②(画面やや左寄りの中央)

田中とななこもちょっと楽しくなってきてお酒を購入します。お酒片手にひっそり隅っこで踊ったりもしました。

踊りながら写真を撮ったら、カメラロールがこんな写真ばかりになってしまいました。何が何だかわかりませんね、、、

ちなみに、この写真のわたしの腕についた黄色い輪っかはドリンク購入時に付けさせられるものです。

つまり、この輪っかをたくさん付けた人は太客なわけです。うわあ怖いよ…

 

新しいものに出会いすぎて疲れ果てたわたしたちは酔いを冷ますためにも徒歩でホテルに帰ります。

カオサンロードをすこし離れるとほんとうに何もないところに出ました。シャッターが閉まって、かなり静かな街を千鳥足で歩いて帰ります。ほんとうに疲れた…

そうそう、このとき"攻め組"だおがイケメンだったんだよ。聞いて。

おそらく中盤から「これは田中もななこも危うい」と察してくれたのか、お酒の量を控えたようにも見えます(推測)

そして、みんなの先頭を歩いてくれました。ありがとうありがとう…

さて、この日はパンチが強かったですね、これでおしまい。また明日。

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