スタバ日記③

今日のわたしはついていなかった。初詣をしなかった罰が下ったのかな。

客の波が押し寄せてきて、焦ったレジの人が一歩下がったんだ。そしたらわたしの肩にぶつかって、ドリップコーヒーが入ったピッチャーを落とした。
それは80から90度ぐらいあって、それをもろに右半身に浴びてしまったのでもうもうそれはもう、あちちの、あっちっちよ。平然とした顔のままピッチャーを拾うこともできなくて、とっととバックルームに下がってしまった。

ほれみろ、右腕が真っ赤じゃないか。冷やしても冷やしても皮膚がただれていく。あーあ。
でも早く表に出なければ、床一面に広がったコーヒーを拭いてお客さんに謝らねば、ねばねば。右腕がただれたのを隠すためにまくった袖を直し、手袋をして表に戻った。

「ごめんね、大丈夫?」とめちゃめちゃ申し訳なさそうに謝るレジの子。なんだか同情しちゃって「ちょっと冷めてたみたいで平気、ありがと」って肩を叩いた。全然平気じゃないぞわたしの右腕は。

 

わたしはスタバの緑エプロンをつけると、なぜだか器がどんと広くなるのだ。普段なら、「もっと気をつけなよ〜!」と笑いながらぺちんっておでこを叩くだろうに、スタバエプロンをつけているとそれすらもしなくてすむ。何かとばっちりを受けても、平然としていられる。

お客さんが理不尽なクレームをつけてきても、ムカッとしないし、むしろ「あらやだ、お茶目なお客さんねっ」って愛おしさすらも覚えるのだ。
咎められたことのすべてをこちらの非だと捉えられるし、責任も決して転嫁しないすばらしい性格になる。どう?わたしも自分に惚れ惚れしちゃうよ。

 

普段のわたしは責任転嫁を嫌うくせに、どうしても器の大きさが足りなくて受け止めきれなかったときは「まあ時間がないから」とか「ちょっと運が悪いだけ」とか、なかなか自分の非を認めようとしないだめだめな性格をしている。
そんなわたしが嘘みたいに、グリーンのエプロンをつけると完璧なパーフェクトヒューマンになる。I’m a perfect human.

ほら見てよ、昨日友人がスタバに来てくれてツーショット撮ったんだけどさ、わたしの微笑みがわたしじゃないみたい
なんだか後光が差して、神様みたいじゃない?微笑みもパーフェクト。We believe in new God.

“スタバ日記③” への2件の返信

  1. 今日もおつかれさまです

    やけどのその後は大丈夫、、、?
    やけどの治療は、ワセリンを塗ってラップで巻いたあと、包帯を巻くと綺麗に治りますよ、乾燥させないように😌

    ななこちゃんめちゃくちゃ大らかだから、いらん心配かも知れないけど、私も働いてる間は超優しくいられるのに、たまに帰り道とか、すっごく疲れて泣きたくなっちゃう時とかあるから、お互い無理しすぎないように息抜きしつつがんばろ〜!

    1. ワセリンの話、とってもありがたかったです。なんだかヒリヒリするなーって思ってた時に、このコメントを見てワセリンを塗ってみたらとてもとても楽になりました笑
      ちょっと気疲れしちゃうときもあるよね、がんばりすぎないようにがんばろ!

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