こんな絵を描く夢を見た

「大変だ!碁盤に水が」
「本当だ。いったいどこから漏れてきたんだろう?」
「見て!本棚からだよ。あんな薄っぺらな本から、よくここまで広がったものだなあ」
「感心してる場合じゃないよ。もう3線目まで水がきている」
「あ、あそこで水没してるのはあなたの飛行機じゃないの?」
「もう助からないね。お陀仏だ」
「とにかく、水をどこかに捨てに行こうか。さあ、ここから地下鉄に乗ろう」
「最近の地下鉄は空を走るのかい」
「そうだよ。知らなかったの?ほら、ジェットコースターもあるよ。乗る?」
「やめた方がいいよあれは。一回乗ったら懲りる」
「寄り道してる暇ないんだった。やばいやばい、こんなとこまで水が押し寄せてる」
「問題ない。寒くなってきたからそのうち凍るよ」
「洪水の次は氷河期なの?本当にひどい異常気象だよね」
「日照り続きよりはまだマシさ。ほら、着いた」
「こんな山のてっぺん?わーお、めっちゃ綺麗なとこじゃん。こんなところに水を捨てていいの?」
「他にどこへ持っていけというんだい?それにしても寒いな。用が済んだらさっさと帰ろう。帰りは飛行機のほうが早い。…どうかしたのかい?」
「なんでもないよ。あの本棚の、」
「本棚?」
「一番右端の本はなんだっただろう、ってそれだけ」
「そんなの帰って確かめたらいいじゃないか」
「だね。私はもう一回ジェットコースターに乗っていくつもりだから、またね」

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