理性と感情について1

今日こそ最後まで書き切ろう。感情には感情をという話を書こう。よしいくぞ。

僕は大学2年生の10月から4年の10月までらくだ書店でアルバイトをしていた。らくだ書店は今年で22年目?になるまあまあの老舗書店で、ジュンク堂や三洋堂書店みたいな大型店舗には劣るが、そこらへんの個人経営の書店よりかはまともな書店だった。で、僕がアルバイトを始めてやめるまでの間に「経営が悪くなる一方で」という話を嫌になるくらい聞いた。実際のとこどうやねん。と気になって売り上げの推移をみせてもらうと一ミリも笑えない感じの状態だった。推移を示したグラフは、幼稚園においてある傾斜が緩やかな滑り台みたいな形をしていた。

アルバイトを始めて1年したころかな。店長がいきなり「ポイントカードを作ろうと思います!!!!!」と言い始めたのだね。いよいよこの禿げた店長もおかしくなったんだなあと心配したのを覚えている。つまり、らくだ書店は経営回復を狙って顧客を定着させようとしたのだ(うちにはPOSシステムと呼ばれるものはないのでデータ分析したいとかテック系の話ではない。とことんアナログ書店)

会員になる方法はとっても簡単で、書類に「生年月日」と「郵便番号」をかくだけ。え、それだけで情報管理できんの?と疑問に感じたのだが、お客さんにもまったく同じ質問をされた笑。意外なことに多くのお客さんが会員登録を快くしてくれるんだ。店への愛着がなんだかんだあるんだよね。

あるとき、こんなおばちゃんのお客さんがやってきた。
「ポイントカードを作るのはお断りします。最近情報の漏洩が怖いでしょう。私ね、怖いから個人情報を扱うものはすべてお断りしてるの」
「確かにそうですよねえ。お品物の合計2850円でございます」
「クレジット一括払いで」
「クレジットカードはお持ちなんですね」
「? ええもってますよ」
「携帯もお持ちですよね」
「はい」
「もちろん、保険証もおもちですよね」
「もちろん」
「、、、、なるほど。ありがとうございました。またいらっしゃってください」

うん、書いていて思ったけれど俺が気持ち悪いな。けどね、すげえ気になったんだよな。人が何を基準に物事を信用するのか。新しいサービスを提供するとね、確実にこの障壁があるのですよ。なんかよくわからないけど怖いからやめておこうって考える人間がこの世の中にはくっそ存在してるんだよな。あれってまじでなんなんですか。例えばこのご時世、サービスを提供する会社にある程度個人情報を開示しないと利益を享受できないじゃないですか。というか今後サービスが増えるにつれて生活に支障が出てくるレベルじゃん。明らかに自分の首を絞めてるのに、それでも情報が漏洩するという万が一を意識してるのわけがわからないんですよ。理性働いてる?おばちゃん?と頭がパニックになってしまう。あれってなんでだろうね。

じゃあ考えていこうかな。まず考えられるのは、サービス提供者の信頼度合い。先ほど会話にでてきたものを例に見ていこう。以下サービス提供者。

1 保険証(日本国)
2 携帯電話(ソフトバンク)
3 クレジットカード(三菱東京UFJ銀行)
4 らくだのポイントカード(聞いたことのない卸業者)

一同「あちゃちゃちゃちゃちゃちゃ!!!!!!!!!!!!これだーーーーー!!!!!!!!!」
犬「わんっ!」

これだ。信頼度やんけ。なんやねん、聞いたことのない卸業者て。そりゃあ情報開示もためらいますわ。今日もよんでくれてありがとう。
と、言いたいところだけれど、これってなんの問題の解決にもなっていないんだよね。だって信頼度がどこから生まれてくるのかを知らないと意味がないのだ。それって人間の思い込みなの?それとも所有する技術に由来するんですか?

サービスを自分で作ったことがある人ならわかると思うけれど、どんなものを作ろうと、言語、データベース、セキュリティ対策って選択が限られているし、どれも似たようなもんだ。もちろん、独自のセキュリティ技術を構築しているのかもしれないけれど、だいたいそこらへんの技術は会社の規模ではなくて、フレームワークに影響されるので、どこも五十歩百歩だ。だから技術の話ではなさそうだね。

じゃあ、やっぱり人間の感情なんだよなあ。てかようやく話したいところにたどり着いたな。疲れた。明日にしよ、、、、、、、

今日も読んでくれてありがとう。寝ます。

“理性と感情について1” への2件の返信

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