ばったり再会効果

「アメリカではクリントン政権時の1993年2月、」
レポート課題のためにアメリカの介護保険についての本を読んでいたのだけど、ここまで読んで私の頭に突然ぴんと思い当たるものがあった。ついさっき解いた英語の模試の問題文に書かれていたのと同じ法令だ。

偶然って不思議だ。

模試なんて久しぶりに受けたよ。大学受験以来じゃないかな。

シャッフルされて、はいっと目の前に差し出されたトランプのカードみたい。時間が許す限り次々にカードをめくっていく。わかる問題だったらラッキー!でも運がなければ答えを書けないまま飛ばす。

いろんな問題がランダムに出される。その問題文の一部分が、例えば後で読み始めた本の内容と重なる時。試験勉強のためじゃなくて、全然関係ない本なのに、
「あ、模試のあれだ」

試験に関して言うとなにやら小難しそうな感じするけど、朝駅で偶然あった人が、夕方ニュースで街頭インタビューに答えているのを見たら、「あ、あの人じゃん!」ってなるよね。それと同じだよ。
2回目に目にするときには、自分にとってもう特別なものになっている。

おかげで、しっかり記憶に残ってしまった。1993年アメリカでクリントン大統領が成立させた家族・医療休暇法。別に覚えても試験の役に立つとは思えないけどね。

「ばったり再会効果」みたいな方法、学習に効果的に使えないかなぁこれ。でも意図して出会うのじゃあ意味ないもん。難しそう。

理科の化学式はすっかり忘れちゃったのに、ずいぶん昔に受けた模試か本番試験の文章の内容を私は今でも覚えていたりする。
試験の最中、MAXに集中しているせいもあるかも。それでも突然の、偶然の巡り合わせだからこそ、おもしろく感じてしまうんだ。

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