AIというマジックワード

今日は親友のななこちゃんが文章を書いてくれた。前から彼女に文章を書くお願いをしたかったのだ。その願いがこうして形になって本当に嬉しい。どう、もう読んだ?

https://mydarling.jp/archives/111

俺はね、背筋が伸びたよ。普段ものすごい猫背なんだけれど、めちゃくちゃ背筋を伸ばしてスマホの画面をじりじりとスクロールしたよ。生活と文章が密接に結びついた文は素敵だよなあ。

綾部もななこちゃんも、本当に素敵な文章を書いてくれたから、今日はちょっと気合を入れて書こうと意気込んだものの、俺は筋トレしてへとへとなのでまた後日書きますね笑「はじめてコピーライトしました」と「ななこちゃんとの筆談」が書きたい。書きたいことが多すぎるから困っちゃう。わー大変だなあ笑。

これだけへらへら笑い散らかしているのだけれど、本当は内心怒っているのだよね。あんまり自分の領域の話をしたくはないのだけれど、今日はかいてみよう。

現在、僕は人工知能と呼ばれるものを研究している。そう、巷を騒がせているAIというやつだ。正確に言うと人工知能の中でも深層学習(Deep Learning)という領域の、さらに自然言語処理という分野の研究をしている。どんなことができるかというと、太宰治の文章を学習させて人間失格の文章の続きを書いてもらったりしている。

先日中京大学の国際ビジネス戦略という講義でゲストスピーカーとして登壇した。自己紹介で「AI太宰治をつくってます」とキャッチーに紹介したのだ。すると、講義後の生徒たちの反応は僕が30分間かけて話した主張そっちのけで、「AIしゅごい!」「太宰治好き!」「You did it!」みたいな感じだった。彼らは「太宰治をこの世界によみがえらせることができる」と捉えているんだろうな。研究者が扱う人工知能と世間で扱われるAIの認識の差がこんなにも違うのかと愕然としてしまった。

おい、目を覚ませ。AIの技術で人間を生み出すことなんてできないぞ。ロボットが人間を越えて反逆する??????映画の見過ぎでは????????

本当に、巷を騒がせているAIというのは宗教みたいなものだと理解してほしい。あれだ、友達が水素水を信じて飲んでたら目を覚ましてくれ!とビンタするだろ。僕は常ににあんな気持ちでいるよ。

じゃあAIってなんやねん。と思いません?あれはね、ただの道具ですよ。僕たち人間が行わなくてはならない圧倒的無駄をサポートしてくれる道具です。例えば、運転中、車が障害物にぶつかりそうになったら勝手に認識してくれてブレーキを踏む。という機能がありますよね。あれは人が視覚からの情報を処理する作業をサポートしている。あとはAIチャットボットなんてものもあるね。文章を送信すると、自動で解析して最適な文章を返してくれる。あれも人が文章を認識して返答する作業をサポートしてくれている。AIは人間の能力をサポートし拡張しているので、それぞれの技術が、まるで人のようにモノを見ているように感じるし、文章を読んでいるかのように感じる。実際はものすごい大量の処理が高速で行われている。ただそれだけだ。

と、説明したので、今後の生活はどうなるかなんとなく予想がつくんじゃないかな。それは人と機械の境がなくなった世界だ。つまり一体となって、生活をするのだね。人間が仕事をしている間にペッパー君が家事をしてます。とかそんな話じゃないんだよ。朝歯を磨くときも、寝ている間もずっとともにいる存在になるのだよね。

今を生きる科学者たちは、人間と機械との距離をじりじり埋めていっているのだ(と僕は解釈しているし、僕はそのように研究している)スマホが普及したことで子供たちの学力が低下したーゆるすまじーとか、いじめが深刻化してるーかわいそうーとか言ってる人は頭g、、、、いや悪口はやめよう。とにかく、僕は技術が発展することで人間のクリエイティビティは飛躍すると信じています。じゃなかったら研究しねーわ。

今日も読んでくれてありがとう。まじで目を覚ましてくれ。

“AIというマジックワード” への2件の返信

  1. 筆談の感想ぜひ書いてよ、できるだけ早めに笑
    AIのくだり、けっこう笑った。
    ごめんねわたしもAIを使った宇宙戦争なんかに興味持ってたひとりだ。
    でもなんかあれだね、AIに対するニーズの方向が間違っているかもしれないけど、そのくらいAIに期待を寄せているってことだね。だから何だ、って話なんだけど。
    吉田くんと初めて出会ったとき、耳がきこえないと伝えたら「僕に任せておきなさい」と豪語してたの覚えてる?笑
    たのしみにしてるよ、吉田くん。

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