はちまきへのラブレター

みなさん、知っていました?

今日って、はちまきのお誕生日なんすよ。うわ〜〜〜おめでとおめでと

 

わたしとはちまきはね、そんなに出会ってからそんなに経ってないです。時間でいえば2年半前に知り合ったんだと思うけど、あいつロシア行ってたんで。同じものを共有したことはあまりないです。

そんなはちまきを、わたしはめったんめったんに気に入っています。本人に言ったことはいちどもないけれど、彼女がめちゃくちゃ好きです。

彼女との出会いは2年半前、名駅直結の松岡ビル地下にあるサイゼリヤでした。わたしはとある学生団体の地方支部のボスをやっていましてね、入会を熱望した彼女を厳しく見定めようと食事に誘ったんです。すみません、本当はただ話し相手がほしかっただけです。

そしたらね、彼女は席について早々に言いました。

「あ、わたし三日後にロシアいくんですよ〜うふふ」

口に手をやりながら上品に笑う彼女を目の前にして、わたしは卒倒しそうでした。いや、もしかしたら数週間とか、それぐらいかもしれない・・・と思いきや「いえ、一年間です」というじゃありませんか。なんだこいつは。入会したかったんじゃないのか。

「入会したい気持ちはすごくあって、すぐにでもお会いできるなら会いたいって思ったんです」

嬉しそうに頬を赤らめながらピザを頬張るはちまき。(ピザだったかどうかは記憶が曖昧です。もしかしたら海老のサラダかも。)それから、2時間ぐらい当会の話をほっぽってロシアの話をしたね。なにするの?とかどこいくの?とかなんでロシア?とか。

 

しばらく話してみて、わたしは少しだけはちまきのことをわかってきた。

すごく常識があって、おしとやか。行動のすべてに品があり、聞き上手。こちらの話に一生懸命耳を傾けるその姿は、後光が差していて実に献身的だった。まるで聖母マリアのようだと思った。

そればかりか、彼女はただの受け身ではないのだ。こちらの話を聞きながら彼女自身なりにすべて咀嚼し終えようとするのだ。たぶんほとんどの人は、踏み入った深い会話じゃない限りだいたいの切り返しをそんなに考えずに決めちゃうんじゃないかな。そこが彼女はすごいのだ。

最初はただ、うなずくテンポが遅いなあと思っただけだった。もしかしたら、こちらの手話が早くて読み取りに苦労するのかな、と思ってゆっくりにしたり声をつけてしゃべったりしても、彼女はどうしてもうなずきがワンテンポ遅い。

ところが、特に遅いうなずきのあとは、ほとんど必ず鋭い質問が返ってくるのだ。軽く聞き流していれば気にならないような、軽い省略を彼女は聞いてくる。それはまるで、「ぜんぶ咀嚼したかったけど、ここが噛み切れなかったわ!もっとやわらかくしてから出してちょうだい!」と言っているようだった。

 

そして、彼女は約束通り一年後に入会をした。

同時に、わたしは彼女に惚れ込むことになった。

というのも、彼女のフェイスブックを見つけて友達申請をしてみたら、それがすごいのだ。すっかり彼女の世界観が露呈されていて、彼女の毛穴の奥までも美しいと思った。

 

夜行バスは進む。深海を泳ぐクジラのようにゆうゆうと。

バスに乗り込む。私の時間は、クジラの速さの中に飲み込まれる。クジラのペースで流れすぎる、窓の外の景色。

 

この書き出しから始まる文章はあまりにもわたしの目を惹きすぎた。

 

歩いている時間が一番好き。

私が歩いている速さと時間の流れとが、ぴったり歩みをそろえて、前へと進んでいるのを感じるから。

 

ね、とんでもなくきれいだと思わない?

よしもとばななも「まいった!」と頭をまるめてもおかしくない透明感をわたしは初めて目にした。

(はちまきちゃん、勝手に引用しちゃったよごめんなさい)

やっぱり彼女は例えるなら聖母マリアだ。わたしはすっかりそう思っていた。

 

ある日、わたしはとてもいら立っていた。自分の口から出てくる言葉がすべて刺々しかった。それを自覚していたわたしは、「ああ、きっと今の自分を見た聖母マリアは ”それもあなたの性格の一部よ、愛しなさい” みたいにいうんだろうな」なんて思っていた。

ところが、はちまきはわたしの醜い部分を見て、こういった。

「なるほどなあ」

いやいや違う違う!わたしの心の中にいたガヤたちが総立ちして一斉にはちまきを指差した。

「わかる気がするなあ」

そればかりか、彼女は共感してしまったのだ。もしわたしが理性的だったら、今のわたしの発言には共感しないのに、彼女は納得してしまった。

それを見てわたしは思った。彼女は聖母マリアではない。

例えるなら、透明だ。そうだ、なにをぶつけても染まらない。はじくわけでもない。すっと通り過ぎてしまうのだ。

彼女はそういうところがあった。

 

彼女は咀嚼するとき、相手の気持ちになって飲み込むわけではない。あくまで赤子で無知の自分が、「どんな言葉であろうと学びになる」と思っているかのように、丁寧に噛み砕くのだ。

だから、わたしが放った汚い言葉ですら、「なるほどなあ!わたしにはそういう見方ができないや」と省みる材料にすらなってしまう。

そういう意味で、彼女はまったく献身的ではないんじゃないかな。絶対的な意思がそこにはあり、それは何色でもない透明なのだ。だから、どんな濃い色でも彼女を同じ目線に立たせることは不可能なんじゃないかな。唾液で完全に溶けきってしまう。

わたしはそんな彼女とお近づきになりたくて仕方なかった。

そんなとき、第一歩(?)としておそるおそる「(苗字)ちゃん」なんてちょっとだけかわいらしく呼んでみたら、「うれしい、次ははちまきって呼んでね」なんてとんでもない愛嬌が返ってきたから、思わず勢い余ってよしだくんにすぐ連絡して許可とってダーリンに誘っちゃったよ。

はちまきさん、いつもあなたがかいてくれる文章が楽しみでたまりません。できれば、もっとあなた自身のことを書いてください。普段使っている歯磨き粉の種類とかでもいいので、教えてください。好きです!そして、お誕生日おめでとう。

 

 

追伸

この前自転車を借りたときに、「なんじゃこの乗りづらいチャリンコは!ガタガタするし、サドルがやたらロードバイクのように高いし、カゴは外れてるし、いつ買い換えるの?」なんて言ってごめんなさい。

“はちまきへのラブレター” への4件の返信

  1. 初めて会ったあの時、覚えてるよ。
    実はななこの眼力にたじたじしてた!初対面の人には人見知りするんだけど、ロシアの話してたら調子乗ってぺらぺらしゃべってた気がする笑

    ななこの文章すてきだなって思う。いつも読んでて笑っちゃうんだよね!
    ラブレターめっちゃ嬉しい。。ありがとう!

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