おやすみなさい。

よくお父さんと「チームのモチベーションを維持させることの難しさ」について議論をする。いつも決まって結論はこうだ。「やりたいことならいくら忙しくてもできるものだ」

 

昨日までの二日間、学生団体の総会っていうやつに出席してきた。

実を言うとわたしは、学生団体をこの総会で潰して解散にするつもりだった。むしろ、それしか道がないと思っていた。一部の人を除いて、「他の誰かがやってくれるだろう」と様子を見ているような人ばかりのこの団体はあまり意味がないと思ったし、会員ひとりひとりの本会に対するニーズが散らばりすぎている。

総会中、ある会員が言った。

「ぼくは大学の方で役職を2つ持っていて、忙しいんです」

「本当はやりたいけど」と隣にいた友人にぽつりと付け加えたのを私は見逃さなかった。それ、ぜったいやりたいなんてあんまり思っていないでしょ!笑

わたしはその一言にちょっと怒りをおぼえてしまった。彼がスタッフを担う企画では、他のスタッフにばかり負担がかかってしまうわけで。それを「ごめん、自分はみんなより忙しいんだ」という理由で片付けてしまっていいのだろうか。それなら企画のスタッフをやらなければいいじゃない。

「忙しいは理由にならないよ。よく考えな、ここにいるみんなも何かしら役職をもっているわけで、それを掛け持ちしながら活動もしているんだよ。それは暇だからじゃない」

勢いに任せてこんなことを言った。決してブラック企業ばりに「おい甘ったれんな!」と言いたいわけじゃない。やりたくもねえよ!って言ってもらえたほうが納得するものだ。なにより、わたしが納得できなかったのは「ほんとはやりたいけど」という一言だった。その一言が周囲を苦しめることもあると思う。

 

そのあと、彼はこういった。

「ぶっちゃけ、この会にいても意味がないと思うし辞めようと思う」

その一言にはとても満足した。その言葉には彼の本音がすべて詰まっている気がしたし、その場の議論の方向性を柔軟にした。

そのあと、わたしは「じゃあ、卒業しない組で話し合って」と全てを後輩たちの話し合いに任せた。

先ほどの彼は「もう潰したほうがいいと思う!」と力強く断言をしていて、いい感じに議論をリードした。それを皮切りに、当会へのディスりが始まる。すると、ある少女が「わたしは残したほうがいいと思うなあ」と言ったことでストッパーがかけられた。潰したほうがいい勢力と残したい勢力が根拠の出し合いをしているのを眺めていると、先ほどの彼がわたしの視線が気になるようで強い言い方を優しく変えてしまった。それではいけない、とわたしはそれからまったくその議論を見守らなかった。

 

議論が終わったあと、結論を聞いてみるとこうだった。

「残す」

びっくりだ。あの流れからよく「残す」方向に持っていけたなあ。

よく聞いてみると、議論の中ではそれぞれ個人が当会に求めるいわゆるニーズが全く違うことに気づいて、それを修正していくことが改善に繋がると判断したようだった。

いちばんの驚きが、例の彼が「やっぱり残る」と手のひらを裏返したことだ。

どうやら、議論中に愛着が湧いてしまったらしい。話し合っているうちに、こういう議論いいなあ。って嬉しくなったらしかった。ちなみに彼の本会へのニーズは「遠慮のない議論の場」だった。

 

チームのモチベーションを維持することはとても難しいものだ。わたしはこの学生団体の”長”を3年?はやっているけれど、いちども維持ができた試しがない。そもそも、「維持する」という概念が間違っているのかもしれないなあ。

“おやすみなさい。” への7件の返信

  1. 僕は一度学外で団体を結成をして、ずっとその団体の長をやってました。でも同じような理由で解散させました。(この記事では解散してないけど) コミュニティの運営方法、前よりは分かったと思うけど未だにわからない…。

    1. 写真がややこしかったですね笑
      会社の入社試験でもきっと同じような問題をかかえているんだろうなあってときどき思います。

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