–少年少女は狭い世界で誰かのせいにしたいらしい。
期待を裏切る見慣れた校門
複雑に絡み合った子供だけの事情
唯一の救いであるべき
「大人」たちは
僕らにとっては敵で
教鞭振るう「大人」は今日も
生徒の不幸は見て見ぬフリ
「助けて」なんて叫んだって
無駄なんだって諦めながら
色んな感情が蠢めく
「教室」で僕は息をする
噂が噂を呼び起こして
ありもしない噂が流されて
弱者排除の容赦無い仕打ちを
受けてる人を横目眺めていた
「愛」を語るあの子の恋愛事情は
まさに異常で
軽々しく「友達」を語るあの子は
今日も偽善者ぶっていて
そんな彼女たちの取り巻きは
彼女たちの目が
自分にいかないようにと
必死にご機嫌取り
異常と異常が激しくぶつかって
逆に平穏を保つ異常すぎる教室
誰かの腕の中で泣いて叫びたい
「僕らの青春は間違っている」のだと
人気者だった彼女がどん底に堕ちたあの日
ただ黙って彼女を眺める僕に君は
「異常なのは教室じゃない」
「異常にさせたのは僕たちだ」
冷めた口調でそう呟いた
教室のせいにしたのは誰なのだろう
校門のせいにしたのは誰なのだろう
僕たちがこうなったのは誰なのだろう
きっとこれもそれもどれも全部
「運が悪かった」
と運のせいにするのも僕たちだ
僕が今まで避け続けていた問題の答えは単純で
「異常にさせたのは僕ら」
空が赤く染まる頃
僕らはそれに気付いたんだ
高校時代、詩を書くことが好きな友人と一緒に作成しました。もう6年か7年も前になります。