4月と5月の境い目

この季節を、なんて名付けたらいいんだろう。

ゴールデンウィークあたり。
4月と5月の境い目。
白とピンクのツツジが咲き乱れる頃。

公園を通ったら、部活を始めたばっかりな中学生がサッカーボールを蹴っていた。なかなか上手にリフティングしている。

川沿いの道を通ったら、いつもは透明な川の水が茶色く濁っていたのでびっくりした。大雨が降った直後というわけでもない。

田んぼ道を通ったら、ちょうど水が引かれているところだった。耕した土がじわじわと水に浸っていく。
あ。田んぼの土が川に流れ込んでいたのか。

図書館に本を返しにいくと、いつもと違う人が対応してくれた。4月から入ってきた新人さんなのかもしれない。連休中もお仕事なんだなぁ。

私はそれらを横目に通り過ぎる。4月と5月の境い目を超えていく。自転車を走らせ、ジョギングし、いつもと同じルートを辿りながら。

1年後の自分はいったいどこにいるのか。わからないけれど、迷いはない。

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