身の程を知る

時々、自分の背中から黒い毛虫が出てくるのを想像して、怖くて怖くてしかたなくなる。
今日みたいに、死にそうなほど疲れた日はいつも、黒い毛虫のイメージが頭に浮かんでくるんだ。

文学の講義中(ロシアじゃなくて日本の)、グロテクスでショッキングな映画と、ちょっとだけグロい映画をたくさん見させられた。つまり、授業で扱われたどの映画もあまり気持ちいいものではなかったということだ。安心して見ることができた唯一の映画は、『猫の宅急便』だけだった。

その中の一つに、背中から黒い毛虫がぽろぽろ出てくるシーンがあった。
本当に私はそれを見たのだろうか、それとも私の勝手な想像の産物なのだろうか。怖すぎて、半分目をつぶって見てたからあまり確信は持てない。映画のタイトルも覚えているし、図書館のDVDを借りれば確かめられる。
けど、私は二度とその映画を見るまい。
くぅぅう、、、後々ずっと恐怖の記憶になると知っていたのなら、全部目をつぶっていたのに!

「大丈夫」と自分で思っていても、いつのまにか無理している。じんましんが出るたびに、なぜこんなにバイトを入れてしまったのかと悔やむのに、次の週にはまた同じことを繰り返す。
本当は、私はそんなに働く必要ない。たとえ他の誰が必要としているとしても。
無理しちゃいけない。そのうち本当に黒い毛虫が出てくるかもしれないよ。

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