ZAZENBOYSの話をしよう。

 

こんにちは よしだじゅんやです。

今日はZAZENBOYSの話をしよう。先日ZAZENBOYSのライブに行ってきました。僕が尊敬するベーシスト吉田一郎が脱退し、新体制となった今回のツアーはどうしても観ておきたかった。(ちなみにザゼンは毎年このシーズンになると名古屋でライブをします。向井秀徳がクリスマスシーズンにライブに集まるお客を自嘲気味に煽るという伝統があるので、よくわかりませんが満足度が高めです。来年はぜひ)

ライブは「Honnoji」からスタート。そして「cold beat」というゴリゴリのセトリ。知っての通り、この二曲はザゼンの中では飛び道具的な位置づけで、めっちゃベースラインが飛んだり跳ねたりします。新ベーシストのMIYAさん、あんなちっちゃい手でようこんな音ならしますわ、、、、と感心してしまった。

吉田一郎が好きだ。なんでこんな好きなんだろう。たぶん他の誰にもない味があったからなんだよな。RIZEのベーシストのKenkenが「壁みたいな音」と表現していたのだけれど、まじでそれ。音の立ち上がり(特にミドルが)が半端なく早くて、断裂したの?ってくらい引きが早い。音がソリッドすぎて、弦楽器だと思えないのだよ。誇張して表現すると打楽器みたいだな。と思う。彼の奏法と相まって、とても弦楽器から遠いところにいるような気がする。

どうやって表現しようかな。弦楽器の良さって振動を発生させてから減退するまでのグラデーションがあることじゃないですか。特にベースってその特徴を活かして、あたかも音が地続きであるように表現するじゃないですか。

吉田一郎の音ってあまりにソリッドだから独立した点としか判断ができないのだよな。音から音にかけての関連性が薄い。それはもう太鼓の達人を目押して遊んでるようなものなんだよ。「ドン」と「カッ」でなんとなく曲がわかるのだね。

つまり独立した単一の音の連続でメロディのアウトラインを浮かび上がらせたり、独特なグルーヴを生み出したりするんだよ。お化け?
それってシルクスクリーンプリントを間近で見たときの感動に近いよね。

さきほど書いた「Honnoji」や「cold beat」は特に吉田一郎のベースが際立つ曲なのでした。やはりその奏法と比較するともの足りなさを感じてしまいました。やっぱ唯一無二の存在だったのだなあ。

MIYAさんのベースが際立ったのは、トリッキーな曲じゃなくていたってシンプルなベースラインの曲でした。とっても健やかなんだ。

ザゼンってトリッキーな曲も多いのだけど、実はシンプルに聞かせる曲もあったりするのだよね。5枚目のアルバム「すとーりーず」からその色が濃くなっている。

ライブの終盤に入って、だいぶ聞き疲れてきたとき、向井秀徳がギターをおろしてマイクの前に仁王立ちしたの。そして歌い始めたのが「すとーりーず」の「はあとぶれいく」だった。いつもはギターかキーボードをひきながら歌うのだけれど、その日はなんとハンドポケットに中腰でしみじみと歌い上げたのだ。あれ、めっちゃ良かった。ザゼンの曲を歌詞で聞いたことまったくなかったんだけれど、こんなエモーショナルな歌詞だったんだなと気づかされた。

シンプルなベースラインをあんなにも魅力的にひくMIYAさんの貢献度が非常に高いと感じた。これは安心して演奏を任せたくなるわ。「はあとぶれいく」は新体制ザゼンボーイズの意図的なパフォーマンスのように感じた。とにかくめっちゃ良かった。

今日も読んでくれてありがとう。疲れて死にそうだが話は尽きないぞ、、、、まだ描きたい、、、、、

“ZAZENBOYSの話をしよう。” への2件の返信

  1. もう分かりみしかなくて面白かったです、ぜひまた書いてください!実はおととい友人とカラオケでポテトサラダを熱唱してきました。完全にヤバいやつです。

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