今週の土日も慌ただしかった。
土曜日は朝いちばんで中学生に音楽のレッスンをして、その後友人の家へいき、夜はハンガリー大使館での謝肉祭にお邪魔した。
中学三年生の生徒は音楽高校を志していて、いまは追い込みでほぼ毎日レッスンをしている。私の仕事がある日は退勤後の夜に30分。彼女もよく通ってくれている。
文字と同じくらいのタイミングから楽譜を学び始めた私にとって、音の聴き方や楽譜の書き方を教えるのはかなり難しい。何がわからないのか、どうして分からないのかを解明するのでひと苦労だ。
私はお金だけもらってそのぶんのものを何も返せていないのではないか。心配になって、いただく謝礼をなかなか使えずにいる。
自分が音大を志していた頃、毎レッスン5桁の新札を包んでくれる家族がつらかった。食べていけるかも分からない学びを得るために生活を切り詰めて何になるのか。何になるんだろうね。私にはまだわからない。
さて、レッスンが終わったら友達の家に向かった。彼女は私の高校同期の大学時代の友人で、私は彼女のフォロワーの友達とかにも会ったことがある。いわば友達の友達の友達の友達。よく考えるとけっこうすごくない？人間関係ってこう芋づる式に永久に増やせるんだろうね。よく言われる話だけれどね…。
友達と別れて、三田に向かう。ハンガリー大使館はマジで地味だ。慶応大の影になった細い道に面していて、建物の威厳がまるでない。隣のマンションにも負けている。私が昔住んでいた女子寮の方がまだ門構えがしっかりしていた。ハンガリーの国旗が自信なさげに垂れているのもなんだかハンガリーらしい。
ハンガリー大使館の謝肉祭には、大学時代に招待されて2年目になる。ハンガリーの伝統料理をいただき、ハンガリーの踊りで汗だくになる。着物を練習しているので、来年はぜひ着物で行ってみたい。
ハンガリー語の先生から来年度のハンガリー語研修を紹介され、受けてみようと思った。仕事を始めてからというもの、自分のために何かを得ることがとんと減ってしまった。自分のためや自分の好奇心を満たすために何かアクションを起こさずとも、毎月給料をいただける。勉強しなくても意外と人って生きていけるなという気づきがそらおそろしかった。なんかやばいなと漠然とした危機感(頭を使っていないので適切な語彙さえ浮かんでこないのだ。まじでやばいよこれ)を持っていたところに丁度いい機会をいただけた。ひとまず好きな国であるハンガリーの言葉を習得しようではないか！
とモチベーションが上がったところで土曜日は終了。日曜日は午前中乗馬、昼食をいただいてからレッスンを2時間し、その後着付けの練習をし、絵を描いたり借りてきたCDをインストールしたりして、夜ご飯では大河を観ながら新潟土産のお酒を飲んだ。
今週も良い休日だった。
休むとは何なのか
ゆうかちゃんの客観的な視点、ちょっとクセがあって好きだ。