こんにちは。吉田です。
「尊敬する人について」だよね。オッケー書こう。
僕は抽象的な内容を言語化するのが好きな変態なので、「好きなタイプは」と「尊敬する人は」という問いに比較的はやく答えることができる。
好きなタイプは、ショートカットが似合う細身巨乳
尊敬する人は、博識で知識が体系化されている人
である。ただショートカットが似合うだけではだめだ、ショートカットでありつつ細身巨乳である。という条件を共に満たすことが大事なのである。それと同じことが尊敬する人にも当てはまる。ただ博識であるだけではだめだ。博識でありながら、知識が体系化されていることがとっても大切なんだ。
大学の同級生の宮川君を尊敬している。宮川君ってどんな人?と聞かれたら、僕は「どうしようもないオタクだよ」と答えると思う。たぶん今も、めっちゃ暖房がきいた部屋で梅酒をロックで飲みながらとりだめた今期のアニメを見ているんだろうな。
宮川とは大学一年生のときに部活の新入生歓迎会で出会った。彼はがりがりだし僕は太ってるしで、よほど運動には縁がない体型だったけれど、なんだかんだ引退まで2人とも在籍していた。特に共通の話題があるわけでもないのに不思議と会話が楽しいからいっつも僕が彼の家に会いに行っちゃうんだよ。深夜の二時くらいに「おーい宮川ー!おいしいビールを買ってきたよー!はやくのもー!」と叫びながらチャイムを鳴らし続けていると、必ず彼は不機嫌そうな顔で出てきて、「なんだお前。何時だと思ってるんだよ」とあきれた顔で言う。けっきょく家の中に入れてくれたし、帰り支度をする前にいつも黙ってコーヒーを淹れてくれた。
宮川ってね。すごいんだぜ。いかなるジャンルの話をしても自分の解釈を持つことができて、議論をすることができて、新鮮な視点を僕に与えてくれるんだ。僕は大学二年生まで本というものをまったく読んでこなかったんだよ。それが村上春樹の「海辺のカフカ」で火がついちゃって、週に二三冊は本を読むようになった。でね、本を読み終わったあとのふつふつとした高揚感を毎度のように宮川に話しにいっていたの。
「ねえ、きいて!今ね、ねじまき鳥クロニクルの中巻を読んでるの!!!」
「懐かしいな。中学のころに読んだよ。あれは結局上巻が優秀なんだよな」
「あれってさ!集合的無意識の話をしていると思うんだよ!作中で井戸が象徴的なものとして描かれるでしょ!!ねえ、間違いないんだよ!どう思う」
「あながち間違いじゃないんじゃない。そういえばさ、今日のニュース観た?あれってお前のいいたいことに似てるよ」
うん、宮川が好き。かぅこいい。できたら結婚したい。宮川ってね、僕が読む本なんてみんな読んでしまっているんだぜ!家にライトノベルしか置いてないくいくせいにどんな本を挙げてもすでに読んでいるの。だからすぐに議論をすることができた。
宮川が本当にすごいのは、自分の領域外でも知識をひっぱってきて対等に議論をすることができることなんだよなあ。僕は思考が散らかった人間だから、「発酵方法から考える日本酒とビールの優位性について」とか「ショートカットの女の子にメンヘラが多い理由」とか話題は毎度あっちこっち行き来するのね。彼は童貞だから女の子とはなにかを知るはずもないのに、いつだって僕が満足をする説明をしてくれるの。そこらへんに置いてある知識をひょいっと取って、少し手を加えたら、僕の期待通りのものにするんだよ。これってマジックなのかしらと感嘆してしまう。
僕は宮川がいたから、人の豊かさは知識とその体系にあるのだなと理解することができたよ。今飲んでるブラックコーヒーも抽象度をあげて解釈すれば、きっと何かの役にたつはずなんだ。僕はこの技術を使って、様々な分野の物事をクロスオーバーして解釈をすることができる。囲碁を一度もやったことがないけれど、その尊さをなんとなく理解することができるし、油絵をやったこともないけれど、その苦労を感じ取ることができる。いや、できたらいいなあにしとこう。それもこれも宮川が僕に教えてくれたからなんだ。本当にありがとう。
今日も読んでくれてありがとう。宮川の魅力を理解できない女は出直してきてほしい。俺が許さない。
私はこの記事で、昨日の吉田くんが言っていた「抽象的」の意味がやっとわかったよ。カテゴライズしなくてもいい思考をしているんだね、ちょっと見習おう。
それにしてもねじまき島クロニクルが懐かしい
うーん、カテゴライズ?言葉のチョイスを間違えた。
例えばね、黒澤明のCGを用いないアクションの表現とフィギアスケートの表現から感じられる尊さって繋がりを持っていて、それは質量と速度なんだよなあ。映画を観て感動した直後に、ああこれは質量と速度のタイプの感動かあと理解できたら合格。
OK、わからない。さっぱりだ、やっぱりカテゴライズであっている気がしてきたよ。
面白かった。宮川くん話してみたくなる
神宮寺とめっちゃ気が合うと思う、、、