[天才役者になった僕]

 

 

–少年は片想いに苦しんでいるらしい。

 

 

 

胸が苦しくて

心が耐えられなくて

君の前で僕はいつかの天才役者になったのだ

君のたべる癖

君の笑う顔

君の手振る動作

ひとつひとつを見ている僕が

動揺してしまうのを

悟られないように

笑い合える、傍で歩く

“ともだち”ならおかしくない距離に

僕は気が狂いおかしくなりそうだよ

君に触れたい僕はどうしたらいい?

君に嫌われたくない僕は僕を殺すんだ

僕の夢や妄想が叶うはずなんてないんだ

明日は今日よりも近くなれますように

君の中の僕が一歩特別でありますように

 

胸が苦しくて

心が耐えられなくて

僕を殺す僕の天才役者を君は笑うのかな?

君が追う景色

君が話す言葉

君が笑った顔

ひとつひとつを見ている僕が

殺したはずの言葉が感情が

溢れてしまうよ

語り合える、傍にいれる

“ともだち”ならおかしくない距離を

僕はいっそ壊してしまいたいのに

君を独り占めしたい僕はどうしたらいい?

君に好きと言われた僕も好きと言った

そんな妄想繰り返すこれで何回目?

明日は今日よりも傍にいれたらいいな

君の中の僕が昨日より大きくなれたらいいな

 

 

“[天才役者になった僕]” への4件の返信

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