昨日寝る前に書いていたのだけど書き終わる前に寝ちゃったから今日投稿してしまおう。
傘をさす。頭上の雲は分厚く、雨は冷たい。
アスファルトの上を雨水がとうとうと流れていく。車はしぶきを上げて脇を走り抜ける。靴を濡らさないように歩いていたらリュックが濡れてしまった。
それでも、「ひどい天気だ」なんて思いもしなかったよ。
傘なんか放り出してしまえたらいいのにな。むしろ雨に濡れながら歩いたら気持ち良さそうだ。
雨粒を弾いて前へと踏み出す足からは、一歩ごとに温かさが生みだされる。
足が軽い。
と打とうとしたら、予測変換は「朝が辛い」。みんな朝が辛いのかなぁ。同情してしまうけど、その辛さを私はみじんも持ち得ない。朝は1日のうちで一番すてきだ。
足が軽いんだ。4月から始めた毎朝のジョギングの成果かもしれない。駅の階段を上るのも、雨の中を歩くのも、なんだかとっても調子いい。
めちゃめちゃ嬉しいことがあったわけでもないし、すごく落ち込むようなこともなかった。かといって何にもないわけでもない。朝目を覚まして、今日できることをやり遂げて、日々が充実していく感覚。
普通の日。その雨の日。土砂降りの雨でさえこの幸せの一部なんだ。
散る前の桜の花びらにきらきらと雫が輝いていた。