面接の時、いつもいつも緊張してしまうのはなぜか。
わかった!
相手のことを信頼できていないからだ。
何か言わなくちゃというプレッシャー。笑顔が消え、言葉が消える。
何も言えないまま面接官の前に座っていることがすごく怖い。手足に変に力が入っているのを感じる。
「とにかく笑顔、笑顔」
面接指導の先生はそればっかり。けれども無理に笑顔を作ろうとしてもうまくいかない。
なにも怖くないよ。
私は自分に言い聞かせる。
怖くない。大丈夫。
本番の面接官はたーくさん経験を積んでいるベテラン先生。
つまり、生徒のことを大切に思っているはず。「この人が先生になって生徒を教えても大丈夫だろうか?」と教師を目指す私の気持ちを確かめたいんだ。
生徒のためにいい先生になりたい。それは私も同じ気持ちだ。
面接では教師になることに対してのわくわくする気持ちや、こうなりたいという理想を話せばいいんだ。
この人に話したい。聞いてもらいたい。
そんな気持ちで話したら、言葉は自然とでてくる。本心から笑顔になれるはずだ。
相手にどう思われるかなんて私が決められることではない。肝心なのは、私が相手をどう思うかだ。
それは、コンビニのバイトから学んだことだった。
例えば、レジが遅くてお客さんを待たせてしまった
とか、
聞き間違えてばっかりでイライラさせちゃったかな
そういう時に、お客さんから良く思われていないのを私は感じてしまう。お客さんの心を疑ってかかる。
そうではなくて、信頼したいと思うんだ。相手の心の広さを。優しさを。
そういうのって、伝わる。
授業でも同じなんじゃないかな。
斎藤喜博の『授業入門』を読んでいてそう思った。
私は、子どもを信頼することは、どんなに信頼してもよいと思っている。教育で大事なことは、子どもは、どの子もよい子だと思ってやることだ。
あまりにも簡単すぎることだから、うっかり忘れちゃうんだけど。何度でも思い出さないといけない。
相手にいい印象を与えたいと思うからいけない。相手にいい影響を与えたいという気持ちが大事。