妄想を繰り返して

 

こんな妄想を毎日する。

「ある日、たまたまカントリーロードを口ずさんでいるところを聴かれるところから、プロ歌手への道が切り開かれる」というめでたいものだ。

 

一人暮らししていた頃は、毎日のように音に合わせて振動するスピーカーと添い寝していたし、バイトから帰るときは誰もいない道をチャリで駆けながら全力で歌ったものだ。

アーティスト本人が歌っている場面の多いMVを見つけると飛び上がるように嬉しくて何回も口の形を真似した。

ダンスも好きで、実はフラダンスサークルでセンターを務めたことがある。大手の劇団にも入っていて、ミュージカルの舞台にも何回か出演した。(口パクで)

 

ところが、実家に帰ってから全く歌っていないし、踊っていないし、音にも触っていない。それどころか、スピーカーの存在さえも親に言えていない。

なぜか、恥ずかしいのだ。家にひとりでいるときすらも、音楽に対して恥ずかしさをおぼえる。

 

こんな夢をみた。

友人と会話している場面で、「秘密は身近な人にほど作りたくなるものだよね」と私がいうのだ。

夢の中では、ほんとうに脳みその表面を滑っただけの深い言葉ではなかったけど、起きた瞬間、それがなんだか重要な言葉な気がしてきたのだ。

わたしは親になんでも言う性格をしていて、高校から実家を離れていたのにわたしの前の彼氏の存在までちゃんと把握されている。

でも、大学生に入った頃から「言えないこと」が増えた。

実は初体験を済ませているとか、実は風呂にスマホを持ち込んでいるとか、実は外国でマリファナを吸ったこととか。

まあこれらには、「言ったところで心配させてしまうのが目に見えているから」というちゃんとした理由がある。

じゃあ音楽は?

いやなんでだろ?

なんでこんなに音楽に興味のないふりをしているんだろ?

ほんとは好きなのになあ。紅白歌合戦見たいよ。ガキ使い見るけど。

心理学に長けた方がいたら、ぜひ教えてください。今のわたしに起こっていることを。

そして、ひとりカラオケからそろそろ卒業したいなあ。

“妄想を繰り返して” への3件の返信

  1. 「音楽」は国内外、映画でも文学でも「禁じられたもの」の象徴として扱われるケースが多いですよね。映画だと「サラバ静寂」とか文学だと「オーデュボンの祈り」とかそうだったなあ。たぶんあの監督や作家たちは音楽に対して同じベースの価値観をもっていると思います。どんな価値観をもっているのか理解する簡単な方法があります。「音楽の起源は何だと思いますか」と聞いてみるだけです。たぶん同じ回答をすると思うなあ。

    1. わたしは直接耳で音楽を聴いたことがないのだけど、見えるのですよ音楽が。
      不思議だよね、高音になるだろうなあっていう場所もわかるし、ゆらぎ?みたいなのもみえるんですよ。人によっては歌っている様子が色に見えます。

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