バイアスとうまく向き合うために。

こんばんは。よしだじゅんやです。今日は面倒な話を書かせてください。そういう気分なの。

メンヘラ研究家をしているので、多方面から様々な相談を受ける。


自称メンヘラと呼ばれる彼らが、僕に泣きついて相談する内容の7割は恋愛が絡んでいる。そして、そのなかで特に多い相談は
「愛ってなんだかわからない」
というものだ。それに対して僕は、ある人には間髪入れずに、ある人にはうーんと間をとってこう答える。
「愛って存在しないので、考えるだけ無駄ですよ」

僕が今まで生きてきて、「これは確からしいぞ」と思えたことは多くはない。けれどこれに関しては自信をもって主張することができる。

愛は存在しない、なんて主張していると多くの人が僕をタコ殴りにしそうなので、もう少し丁寧に表現すると「性欲、怒り、嫉妬、憧憬など、様々な感情を愛と置き換えているだけではないか」と考えている。

「どんなタイミングで愛情を感じますか」と相談者に問いかけて、どんどんほりさげていった結果、たいていは「それってただの嫉妬ですよ」とか「それって愛じゃなくて憧れだね」ということになっちゃうのだよね。そう指摘すると、たしかにそうだと納得するのだ。

そうなると、話は簡単で、「君が彼に抱いていた愛情の正体は怒りなんだけれど、それを受け入れたうえで、今後関係を続けたいと思いますか」という質問をする。決断は完全に彼らに任せるようにしている。感情の形はちがえど、納得をして関係を続けるひとがいれば、次の人探したほうがええわと視野を広げようとする人がいる。そして問題の大部分は解決する。

お前はなんて薄情な人間なんだ。とドン引きする人がいると思いますが、よく考えてみてくれ。僕たちは多くの物事にバイアスを持って生きているので、バイアスと上手く付き合っていくほうが無理なく幸せになれるのだよね。時にはこれってバイアスなんだと理解しながら自分を意図的にだますことがあるし、その逆で、バイアスを理性で制御することがより正しいこともある。僕はその手助けをしているのだと考えています。

今日も読んでくれてありがとう。僕は「これは愛情だぞ」と自分をだますことがより幸せになることもあると思います。より安全で、持っていると心強い愛情ですよね。そこで目をつけたのが、「尊敬」でした。このまえのお題はそのような意図があったのですが、なかなかいい結果が返ってきて嬉しいです。精度がよかったらまたここで報告しようかな。

“バイアスとうまく向き合うために。” への2件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。