心から言う"I love you"

 

今日はまったく予定がない休日で、一日中ぶっ通しで海外ドラマを眺めていた。

「愛しているわ」
女性は男性の首に腕を絡める。しかし、男性は応答しない。
「今は言えないんだ」
女性は悲しそうに目をそらす。
「今言ったら、ただの応答になってしまう。その言葉は心から言いたいんだ」

『グレイズ・アナトミー』

このシーンでわたしの頭は覚醒した。
これ、なんだか昨日のよしだくんのダーリンを思い出すな。
きっと彼女は彼を「愛する」モノが見えていて、彼の方はまだだったのだろう。
「愛している」と口にすることは簡単だけど、確信をもって「愛している」というのはとんでもなく難しいことだと思う。

ところで、わたしは I love you を『どうしても捨てられないものがある。』に訳したい。
かわいく言えばシャイ、かっこわるく言えばビビりなわたしは絶対に面に向かって I love you なんて言えないし、きっと言わないと思う。行動で示して「さあ、納得したか!」とにっこりするタイプなのだ。

でね、わたしが I love you を初めて口にするのはきっとその恋が終わったあと第三者に話す場面だと思う。

捨てられないっていうと、なんだか未練たらたらなイメージをもたれそうな気がしてならないのだけど、それはまったくない。
プレゼントしてもらった瞬間とか、その直後の会話の内容とか、思い出すと自分をボッコボコにしたくなる衝動に駆られるけど、それらもやっぱり自分が恋心を抱いたからなのだし。
いろいろ思い返すとなんだかありがたいオーラをそのものから感じるようになって、捨てられなくなってしまうのだ。

じゃあそれ I loved you じゃない!って思うかもしれないけど、それはお手紙と一緒だと考えてもらえればいい。
お手紙も相手のことを思い描いて書くものだから、その瞬間が切り取られて居場所になる。って随分前のダーリンで書いたけど、プレゼントやら思い出の品もそうなのだ。
私も相手もお互いを I love you していた瞬間を切り取ったモノなのだから、それは過去形ではないと思う。

よしだくんは昨日、「意味はないから考えるだけ無駄だよ」って言っていたから便乗してかんがえてみたよ。

 

・・・・・・ここから先は余談なので読みたい人だけどうぞ・・・・・・・・

うんと前に、彼女に振られたからといって窓から5年分のプレゼントを投げ捨てたやつがいた。
そのあと彼は、拾い集めたプレゼントたちを「俺がもう大丈夫になるまで持っていてくれ」とわたしに全てを渡してきたのだ。今でもわたしのクローゼットの隅っこで肩身狭そうに眠っている。
彼とはまったく連絡をとらなくなったし、わたしに預けていることを覚えているかどうかも怪しいのに、捨てられなくて困っている。
でもだからといって、「そろそろ返してもいい?」って連絡を入れるのも野暮だし、困ったものだ。なにかいい方法があれば教えてください。

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