攻略方を集める就活生は損するよね。

こんにちは!よしだじゅんやです。
今日も15時くらいまで寝ていました。まいったか。ということで、ダーリンを書いていきます。

今日は、攻略方を集める就活生は損するよね。という話をしようと思います。

21卒の就職活動が3月からはじまりますね。各企業は年末あたりからインターンを開催したり、説明会を開いたりして優秀な学生に目をつけようと頑張っています。僕はというと、今年から働く会社の内定者代表として、名古屋で開催されるイベントに顔をだして就活生の質問に答えたり、相談に乗っていたりします。よしだじゅんやみたいなポンコツ芸人が後輩たちに何かしてあげられるの?と自他ともに疑問を感じていると思いますが、呼ばれてしまったので、せめても後輩たちが得すると良いな。という気持ちで頑張っていたりします。本当にほめてほしい。

で、就活生たちに質問をされまくるわけです。質問の多くは「就活の軸」とか「弊社を選んだ理由」みたいな僕個人の質問をよくされます。もちろん聞かれたことは丁寧に回答するんですが、漠然とした違和感が付きまとうわけです。

「僕個人の話を聞いて、この人は就活がうまくいくんだっけ?」

超具体的な話をすると、僕の就活の軸をきいて、こいつはうちの会社に採用されるんだっけ?という話です。

 

ここで、僕の話をします。僕が就活生のとき、まじで一回も合同説明会みたいなものに行きませんでした。今でも行かなくていいと思っています。そんな奴が質問対応なんてすんじゃねえと石ころを投げられそうですが、事実一度も行ってないので仕方がありません。

で、なんで僕が合同説明会に行かなかったか。それは、行っても何のためにもならないと考えていたからです。

・行きたい企業のプレゼンをきいて企業知識をつけることができる
→合同説明会とかにきてる企業は、HPで情報開示をしているので、それらを見れば十分。赤の他人向けの薄く広い説明をわざわざ現地で聴く必要はない。

・特別な選考ルートに乗っかって選考が楽になる
→合同説明会で望めない。インターンとかOB訪問をしたほうがいい

みたいな感じで、どう考えても就活生のメリットがないのですね。

僕は内定者として呼ばれて初めて合同説明会とか企業説明会に参加したので、良い機会だと思いました。こういうイベントに来る就活生はどういう人たちで、どういう目的があるのか調べてみようと決めたのです。

 

質問をしに来る人たちは、先ほど書いた通り、「就活の軸」とか「うちの会社を選んだ理由」とかをきいてきます。中には「1年後、3年後、5年後どう働いていると思うか」という質問をする人がいて、「わからん」と回答したりしていました。

冗談はさておき、彼らに共通して言えるのは、「こんな質問がしたいわけではねーよ」感が漂っているということです。「別にお前の価値観をきいてもなんの得にもならんのよ」という顔をして、熱心にメモを取ったりしているのですね。それをみて、僕は結構安心をしました。得をしないとわかってるなら問題ないです。

じゃあ、この子たちは何を求めているか気になりますよね。結論としてこの子たちは「採用の攻略法をききたいのだな」と感じました。攻略方というのは「このイベントに出るとルートが変わって採用されやすくなるぞ」みたいなやつで。ようは採用の仕組みみたいなものです。

みんな表面上は会社に興味がある素振りをしてジャブを打ちつつ、手っ取り早く会社に採用される攻略法を教えてほしいのですね。

試しに「君はうちの会社について知りたいのか、採用の攻略法を知りたいのかどちらですか」と質問にきた子たちに、まず冒頭で尋ねてみました。すると、ちょっと面食らった顔をした後に八割くらいの人が「攻略法を教えてよ」と言います。これで、お互いの利害関係が明らかになりました。こういう話の方が手っ取り早くて生産性が高いですよね。

 

もう答え合わせをしたので、ここで終えても良いのですが、もうちょっと書きます。

「で、攻略法を話して双方は得をするのか」ということを次に考えていました。一見お互いにウィンウィンぽいですよね。就活生は手っ取りばやくゲームを攻略する答えがもらえるし、教える側は「ほとんど頭を使うことなく」感謝されて承認欲求が満たされます。

 

僕の勘というのはよく外れるので、あまり信用していないんですが、これは明らかっぽいです。おそらく双方は損をします。

就活生たちは長期的にみると、無駄な時間とコスト払うことになり、成長も見込めません。採用されなかったときは目も当てられないです。

基本的に、マッチングするかという問題はあれど、会社が評価するのは人間性と能力だと考えています。人間性というのは例えば思想や価値観、能力というのは計算能力とかコミュ力みたいなものですね。そういうものをもっていることを前提に会社は人を評価している気がします。面白くて優秀なやつはどんな会社もほしいということです。

それに対して、攻略法を求める人というのは普遍性がなく、人間性が磨かれなければ、能力も向上していないですよね。ので、攻略法ばかり集める人は最終的にどうなるでしょうか。会社が10社あるとしたら、それぞれ奔走して攻略法をかき集める必要がありますね。それには膨大な時間がかかります。そして普遍的な力は磨かれていないので、もし攻略法が手に入らなかったり、それが嘘だった場合は正面から採用される力が不足しているのでどこからも相手にされなくなります。

結局、地道に自己分析して、それを正しく表現する技術を磨いていくことが最短のルートなんじゃないかなと思ったわけです。

 

「就活生が得をしそう」「楽して承認欲求が満たせる」という理由で、就活生たちに攻略法を教えようとしていたんですが、よく考えたら長期的に不幸になるのでやめたというお話しでした。

やっぱり、目標を達成するのは地道に筋トレをするしかないのですね。そして、相談に乗る側はそれらの手助けを真摯に行わないといけないですね。

 

今日も読んでくれてありがとう。能力があると感じる人にはガンガン攻略方を教えています。さくっと採用されて、浮いた時間で筋トレしたほうが良いじゃんと思うからです。

“攻略方を集める就活生は損するよね。” への1件の返信

  1. わかるなあ。だって受からないんだもん。わたしも30以上落ちて初めて合同説明会行った立場なのだけど、なにも得るものはなかった

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