70%

絵の具を買ってきて、海と空の絵を描く。
描き上げた絵は空と海の色が同じ青になってしまった。青の隣には水色があったのに、どうして見落としてしまったんだ。

例えるなら、そんな気分。

昨日の英語の模擬授業。終了後に先生が声をかけてくれた。
「板書もよくまとめられていて、よかったです」

自分の中では、そうだなぁ、70%くらいの出来かな。大反省してる。
その1。生徒の言葉をきちんと受け止められなかったこと。
その2。予定していた内容を全てできなかったこと。

「お、こんな回答予想してなかったなぁ、びっくりしたよ」
とか、
「おもしろいこと言うね!」
とか、
自分の気持ちを動かして生徒と向き合えたのならよかった。そしたら、なかなか答えられない生徒に対して、
「もっと考える時間ほしい?」
と声をかける余裕も生まれたはず。

指導案は完璧なはずだった。この時こういう意図でこの発問をする。考えに考え抜いた指導案。板書もしっかりシミュレーションして臨んだ。テキストだって何度も読んで練習した。
それにもかかわらず本番100%のパフォーマンスができないのは、なぜだろう。

英語で授業をするというのが、ハードル?
いやいや、そんなの言い訳でしかない。

緊張しすぎだ、私。
授業終了後消そうとして見たら、板書の最初の一文字は手が震えてえらいことになっていた。そんながちがちの状態だから、相手の言葉を受け止める余裕を無くしてしまう。

本当は、
青の隣に水色があったことに気づいていたはずなんだ。でも、見えないふりをしていたんじゃない?
もし、完璧に指導案通り授業していて不備を見つけたら、自分の本当の実力が露見する。だから私はわざと指導案の中のひとつふたつを見落とした。きっとそう説明できるのかもしれない。

自分の実力なんてもともと大したことないよ。それなのにわざと手を抜いて何になる。もっと肩の力を抜いてさ、「失敗してもいいや」っていう気持ちを持とう。

改善策。
その1。生徒の言葉に答える前に一呼吸おく。
その2。始める前に机の上に必要なものを順番通り並べておく。慌てないように。

去年初めて模擬授業をやった時よりも、2回目、3回目…。少しずつ慣れてきているはずだ。
毎回、大反省する。完璧だ!と思った指導案は、実際に授業してみると足りない部分に気づかされる。
次こそは…。どうしたらわかりやすい授業になるかな。おもしろいと思ってもらえるかな。新しく指導案を練ってはチャレンジしてきた。

一月後には本物の生徒と向き合うことになる。教育実習があるんだ。
大学での模擬授業とは、やり方も授業のペースも全く違う。不安と期待。

きっと大丈夫!いい授業にできるよう頑張る!

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