毎朝口座に86400ドル振り込まれるけど、その日のうちにその残高は0になる、みたいな話はしません

今週はすごく忙しかった。9時から17時までバイトで、18時から21時まで演劇の稽古。その後、23時から翌朝5時までバイトなんて日もあった。体調を崩しそうだ。何ならすでに崩した。喉が痛くて咳が止まらない。まだ若いから大丈夫だと思っていたけど身体は正直だ。今日からちゃんと寝ます。

そんな生活をしてひとつ感じたことがある。自分が思っているより、時間は全然ないということだ。一週間は24時間×7日で168時間ある。今週の自分の自由時間（アルバイト、睡眠、稽古、人と遊ぶ以外の時間）を勘定してみたら、36.5時間だった。多いか少ないかは分からないけれど、この時間で読書、文章を書く、映画を観るなど好きなことにあてられる時間というわけだ。そう考えると短い。

この貴重な36.5時間、僕はスマホに使ってしまう。インスタとツイッターとメルカリを行ったり来たりする。本当に知りたい情報はそこにはないのに。でもスマホでネットサーフィンするのはすごく楽しい。何となく面白い情報が入ってきて、何となく満たされた気持ちになる。

昔、社会人の方からお話を聞くイベントがあって、「あなたのライバルは誰でしょう？」と、質問された。就活をしている時なら他の就活生だし、会社を経営しているのなら同業他社だろう、でも自分にはライバルなんていないから関係のない話だ、と思っていた。でもその人によると「その手に持っているスマートフォン。それがあなたのライバルです」そう高らかに宣言した。完全に隙をつかれた気がした。これは確実に自分に向けられた言葉だ。

しかし、僕はスマホを愛している。僕のスマホはiPhone SE。たまにiPhone 5に間違われるけれどSEなのだ。何よりもサイズ感が最高なのだ。そしてスマホはいつでも構ってくれるのだ。課金ゲームにハマらなければ、お金もかからない。コスパが一番いい趣味だ。

僕の人生がうまくいかないのをこの小さな板のせいにしてもいいけれど、根本的解決にはつながらない。結局僕の心の問題だ。この小さな世界から飛び出したい。平面だけじゃない。もっと立体的で五感で感じることができる世界へ。