水中の魚

今日は友人と3人で忘年会でした。やっとこさ帰宅して、ほぼほぼ頭の回らぬままこれを書いています。何となくクラシックギターのCDを流してるんだけど、音楽と一緒に、それを奏でている人の呼吸の音が聞こえてきます。曲の緩急に合わせ、鼻で思い切り息をすう、ゆっくりはく。すう、止める。ゆっくりはく、すう。クラシックギターは音が大きい楽器ではないし、演奏者と楽器の距離も近い。だからマイクで録音する時、この音も一緒に集音しちゃうのかなぁと思ったりします。

4年前の冬、とあるギタリストの演奏会に行きました。会場は夜の小さな教会。マイク無しの生音演奏で、奏者と聴衆の距離がとても近かった。で、その時も、奏者が鼻で呼吸する音が聞こえたんですよね。曲の緩急に合わせ、すう、はく。すう、止める。はく、すう。でも、実際に目の前の奏者を見ているとね、その人がふと、音楽を吸って吐く人、に見えた。音楽で息をして、音楽の中でのみ生きられる人。まぁもちろんそんなの妄想で、実際には演奏が終わっても、奏者は窒息死したりしなかったけどね。でもあの時ばかりは本当に、そんな風に見えたんだよ。

“水中の魚” への2件の返信

  1. オーケストラにいると、管楽器はブレスのことだけ考えるように先生に言われるけど、息関係ないやんっていう打楽器とか弦の人たちも息を吸う、吐くをやるように言われたりするなあって思い出しました。
    個人的には、音楽やってる時の呼吸は、吸うのが感情で吐くのが理性って感じします。
    よく考えてみたら、普段の呼吸とは全然逆だし、いつ切り替わるんだって疑問に思うとめちゃくちゃ不思議だなあってもえさんのお話読んでて思いました。

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