行列の割り込み、失礼します。

 

12歳のときに友人から「君は死んでしまうんだね」と突然言われた。

今から11年前、とある映画が上映された。それはとても話題になった。多すぎるから少し数を減らしますという理由だけで「全国の佐藤さん」が次々と殺されていく内容だった。それは映画の中だけではなく現実にも持ち出されるようになった。

わたしが生まれた家の苗字がたまたま「佐藤」だった。

はじめまして。佐藤です。

全国で一番多い苗字である佐藤です。

多すぎて区別もできないでしょうから

「さとり」と呼んでいただけると嬉しいです。

 

生きるために、書く。

幼い頃からとにかく文章というものが好きで、よく本を読んでいた。文章の中で一番好きなのはポエムである。いつの頃かはもう覚えていないがおそらく小学低学年の頃に島崎藤村の「初恋」がきっかけで文章にハマっていく。「人こひ初めしはじめなり」というたった一文に心を打たれ、数年経った今でもふっと頭によぎる。

人の心に深く刻み付け、数年経っても色褪せないのは愛よりも友情よりも思い出よりも文章だとわたしは思う。

たったひとつの、たった一行の、たった数文字が、人の心を深く、深く、突き刺さる。

そんな素敵な文章が書きたい。

数年前から一人でポエムを書いてるのは内緒だよ。もうすぐノート3冊目になります。ノートに封じてしまうのはなにかと惜しいから青い鳥に鍵付けて呟いてます。内緒だよ。内緒だからね。勇気が出たらここにも公開したいです。いつか。

 

「ぼくのダーリン」に友人がいます。頭の中のベクトルが一般人より少しねじ曲がっている友人がいます。ななこっていう人です。ななこのタイ旅行記録に「佐藤① ちんちんを持つ乙女」として紹介されているかと思います。

タイ旅行の記録①

あの、それ、わたしです。

そのちんちんを見たよしださんに誘われて今わたしは「ぼくのダーリン」を書いています。

すてきな文章の行列にわたしが割り込んでいいものか少し緊張していますが、わたしはわたしらしく書いていこうかなと思います。

行列の割り込み、失礼します。よろしくお願いします。

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