マニラひとり旅 (3)

マニラは大都市だった。

驚いたのは電車にディスプレイがついていたこと。東京の電車みたいに、駅名に加え宣伝動画も流れる。
モスクワの地下鉄にもディスプレイがつくだろうか。そんなことを私は考えた。モスクワでは駅名が見づらくて降りる駅を間違えてしまう。わかりやすい表示はありがたいね。

駅の案内板は2種類の言語で書かれている。

英語とタガログ語だろうか。
そういえば昨日、自転車のお兄さんも教えてくれた。「私の名前は○○です」というのを、それもたぶん、タガログ語だったのかな。せっかく教えてもらったのに、私はすぐ忘れちゃう。メモしておいたらよかった。

通りにはたくさんのお店が並ぶ。
歩道を歩きたいのだけれど、車が駐車していたり、出店を広げていたり、はたまた道が崩れかかっていたりして、なかなか歩きづらい。車椅子の人は大変だろうなあと思う。
ミニストップとセブンを見かけていたけれど、今日はさらにローソンとファミマもあると知った。駅構内にはミスドもある。
日本の店ばかりじゃなくて韓国や中国のファストフード店も多い。ロシアのサンクトペテルブルクやモスクワを思い出す。チェーン店ばかりというのは、大都市に共通するもののようだ。

蝿が少ない。カンボジアでは蝿を払いながらご飯を食べないといけなかったけど、マニラではその心配はない。

これだけお店があるとどこでごはんを食べたらいいのか悩んじゃう。昨日は2日目はJollibeeというフィリピンのファストフードのお店でスパゲティを食べた。ミートソースが甘い。昨日食べたエビのガーリック炒めも甘かった。
今日は野菜を食べたいのだけど、どこへ行ったらいいんだろう。

「Mabini」
Mabini 通りのホテルに私は今泊まってる。その名前を見つけたのは、mabini 通りから電車を乗り継いだところにあるショッピングモールのフードコートだった。
よし決めた。今日のランチはここで。
ご飯とおかず2つを選ぶのだと、お店の人が説明してくれた。かぼちゃとゴーヤとなすとインゲン豆を食べることができた。優しい味付け。
夜は Mabini 通りの食堂で食べた。おすすめを尋ねると、キャベツとにんじんとブロッコリーとカリフラーの炒め料理を出してくれた。なんだろう、この白い輪切り。魚のソーセージ?
今まで食べたことないものに出会うと楽しい。

Mabini ってどういう意味なんだろう。あの白い食べ物は何だったのだろう。
その答えを知らなくたって生きていける。知らないままマニラを後にすると思う。でもマニラに来なかったら、そんな問いに出会うこともなかった。

足にマメができたこと以外、これといってトラブルはなく、無事に3日目を生き延びた。明日はもう帰るんだよねえ。

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