今日は起業カフェでいつものおじちゃんに弱音を聞いてもらいました。あのおじちゃん、結婚指輪を小指にしてんだよ。最初はなにかのシンボルかな?って思って言い出せずにいたんだけど、ついに耐えきれなくなって聞いてみたら「結婚指輪のサイズが合わなくなっちゃってさあ」って豪快に笑ってた。なーんだ!
でね、今日はいままで一ヶ月間まるっと悩み続けたテーマをおっちゃんに赤裸々すべてを打ち明けた。
「やっぱり、わたしがやりたいのは障害者の就職率を単純にあげることではない」ってね。
わたしは障害者として生まれてきて、いちばん苦痛に感じたことが『障害者というカテゴリーに支配される』ということだった。
ななこという人間は障害があることが最大の特徴かもしれないけど、それはあくまで、ななこという人格・存在を構築したひとつの要素ってだけ。
だけど、なぜだか多くの人はわたしのことを知ろうとするときに、『聴覚障害者』というカテゴリーにすべてを収納してしまう。たとえば、わたしが変わり者なのも『聴覚障害者だから世間を知らないのかもね』って理由づけるようにね。
それは就職活動でもそうだった。
「『聴覚障害者』はこんな仕事が向いてるよ」ってキャリアカウンセラーに言われた。はい、そうですか、わたしの経歴や人格、特性はぜーんぶ無視ですか、へー、ふーん!
だから、起業をすることに決めた。”自分の適性を見極めて、それに合った仕事をする”という選択肢が欲しいから。
人間は、人に何かを与えている瞬間(役に立っている瞬間)こそ、生きている実感を味わうことができると思うから。
障害者と呼ばれる人にだって、もちろん適性はあるわけで、「得意なことでニーズを満たしてあげる」という経験が必要だと思う。人間みんなに欠かせない。
だから、わたしはその人の”おもしろさ”を深く掘り下げて、適性をいっしょに見つけてあげることを事業にしたいと思った。
そう、このダーリンのようにね。メンバーにはひとりひとりにまったく重ならないおもしろさがある。
障害や出身地、血液型、顔、服装、学歴すべてはその人の要素のひとつにすぎない。もっと、人間としての”おもしろさ”を追求したい。
これがわたしの夢です。そして、事業としては最初は聴覚障害者を対象にするところから始めるけれど、最終的には障害の有無を問わずに、すべての人間が自分のおもしろさをおもしろくできる世界にしたいなあと思います。
わ、大口叩いちゃった。
ダーリンに還元してください
やりましょう