わたしが住んだ街のおはなし(さん)

 

 

「こんな広いひまわり畑、僕の街には無いんだよ!」太陽が遙か彼方に居座っていてわたしたちを見下していた。辺り一面、緑、茶、青、白、灰しかなかったのに歩いてると突然、黄の絨毯が現れたのだ。終わりが見えないほど果てまで広がる黄の暴力をわたしたちの目に受けた。

感動という言葉さえも生まれないほどにわたしはこの景色を見飽きていた。でも、隣にいる男の子は違ったのだ。目をキラキラと輝かせていた。ああ、黄の暴力に屈してしまった目だ。

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女を抱くのにコスパのいい筋肉は? 筋肉聖也とよしだ

 

今日は筋肉聖也くんにパーソナルトレーナーになってもらい筋トレをしてきました。

筋肉日記20190225

筋肉君はわりと理性的な文章をかいていたので、僕は直感的というかおよそ再現可能性の低いものを書いていこうと思う。

今日学んだこと。
「女を抱くのにコスパのいい筋肉について」

筋トレを初めて真っ先にたずねたことは「で、女性はどこの筋肉が好きなの」ということだった。別に自分のために筋トレしたいというよりかは、女性にもてるためだけに筋トレをするつもりだったので、あらかじめ筋肉に訊いてみたのだ。

「あのね、事前か事後で必要なものが違う」
「ほう」
「事後の話をすると、いちばん人気があるのは腕だね」
「厚い胸板に顔をうずめたい女の子とかいないの?」
「胸筋も大事だけれど、意外と好かれない。腕の筋肉があればピロートークに花がさくよ」
「なるほど。僕は腹のぜい肉や薄毛をもてあそばれることが多いので羨ましい」

期せずしてフランシスベーコンになったよしだ。
けっこう似ててワロタ。

「事前に好かれる筋肉はなにでしょうか」
「これは俺の価値観だけれど、事前に筋肉が目立つのはすきじゃない。明らかに筋トレしてるな。と他人に思われたくないんだよね」
「他人に筋トレしてると思われたくないけど、こそこそ週4で筋トレしてるの?」
「うん」
「精神構造の歪みがみられる、、、」

「話をもどすと、やっぱり筋肉は脱いだ後のギャップに使いたいんだよ」
「てことは筋肉鍛えても女性からもてないので、やっぱり内面と社交性が重要なのかな」
「かもね。女性に抱かれたくない。と拒否される体型じゃないことが重要」
「僕はぎりぎりセーフなんだね、、、」
「かぎりなくアウトに近いセーフだろ」
「はい、、、、」

パンプアップを終えて腹筋を見せつけるよしだ。

「さっきギャップで女性を抱くという話がありましたが、僕は肥満体型じゃないですか。てなると、逆ギャップが起こるんですよ。こいつ意外とぽっちゃりしてんな。ていうさ」
「女の子ドン引きしてるんじゃない?」
「それが不思議と、腹のぜい肉をもてあそんで楽しんでる傾向にあるので、もしかするとぜい肉にもポテンシャルがあるのかもしれません」
「言い逃れをするな。デブ」

というインタビューというか大学生の居酒屋話をしつつ筋トレをしました。正直な話、筋トレについての非常に実用的な話を聞き、学びが多かったです。特に自分に不足していたなと感じるのは、最後の追い込み方。精神的な話ではなく、負荷の下げ方について技術的な話を聞きました。今後も筋肉から学んだことを記録していこうと思います。

今日も読んでくれてありがとう。「女を抱くにはギャップを見せる」「ピロートークは腕の筋肉が有効」ということでした。素晴らしい学び。

わたしが住んだ街のおはなし(に)

 

 

母は夢の国の住民になりたかった。

絶対王者であり続ける東の都の近くに小さな小さな夢の国がある。お城を中心に栄えていて、火山と海と共存していて、老若男女が楽しめる夢の国に母は恋していた。そのため、年に一回は必ず北の国から夢の国へ3日間ほど入国しては遊んでいた。そのついでに東の都の観光もしてから帰国する。

東の都を訪れたときは、衝撃の連続だった。

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毎朝口座に86400ドル振り込まれるけど、その日のうちにその残高は0になる、みたいな話はしません

今週はすごく忙しかった。9時から17時までバイトで、18時から21時まで演劇の稽古。その後、23時から翌朝5時までバイトなんて日もあった。体調を崩しそうだ。何ならすでに崩した。喉が痛くて咳が止まらない。まだ若いから大丈夫だと思っていたけど身体は正直だ。今日からちゃんと寝ます。

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良いもんは酔い(ダーリンについて)

二日酔いに合わせて、思考の二日酔いになっている。

思考の二日酔いという言葉は僕が今適当に作った。前日の酒があとをひくように、前日の考えごとも後をひくのだ。僕は放っておくとずっと考え事をしてしまう人間なので、意識的に思考を停止する手段をいくつかもっている。その中で一番手っ取り早いのがお酒を飲むことだ。簡単に無になれる。

昨日は悪いことに、泥酔しながら真剣に考え事をしてしまった。しかもダーリンの、ずいぶん根本的な、答えのない内容についてだ。「人はなぜ生きるのか」みたいな命題を投げかけれられたら「知らねえよ馬鹿!」と一蹴するが「生きるために、書くとは」なんて命題をなげかけられたら、考えざるをえないだろ?
だから、胃に未消化のワインが残っているし、頭には未消化の命題が残っているのだ。な?思考の二日酔いっぽいだろう?

でだ、僕は酔った状態で今朝ダーリンに訪れた。正直悪くないなと思った。これは強がってるとかじゃなくて、本当に良いもんは酔い。良いもんは酔いってなんだよ笑これいいなあ。「良いもんは酔い」今後も使っていこう。何の話してたっけ。

今まで結構人の尻を叩くことに徹していた。叩くべきではない人はネタを掘り起こしたりしていた。それはやっぱり僕の手の中にすべて乗っているという感覚なのだな。で、乗っているのが当然だと思っているから、手のひらからこぼれ落ちたものが気になってしまうのだな。だから、「ダーリンで文章をかいてもらうためには」みたいな本質的でなければ、答えもない、くそしょうもない考えにいたるのだな。馬鹿か俺は。本当に馬鹿かお前は。

俺が今日ダーリンをみて感じた素晴らしさは、俺がなんと言おうと、もがいてるやつはもがいているし、弁当つくるやつは弁当作ってるし、それが偶然ダーリンという場所に集まっているということだ。それって嬉しくないか?僕がダーリンという公園を作ったとして、僕が家で酒を飲んでいる間、誰かがブランコにのってラブソングを口ずさんでいるかもしれないし、鉄棒でせっせと懸垂をしているかもしれないじゃない。それを想像したり、たまに見に行ったりするの、けっこう素敵なことだ。

早い話、俺は環境を作っただけで、ルールなんて求めていないので、好きなように遊ぼうぜってことだな。つーかそのつもりだけど?って人はごめんな。
「毎日文章書けない」 いいじゃん
「他のメンバーの記事読めてない」いいじゃん
「しょうもない文章しかかけない」いいじゃん
って感じだ。

今日も読んでくれてありがとう。ジャズバーのマスターは、自分の店にもかかわらず、たまにしか顔を出さない。見たい公演を見に来るし、酒をのみたいからのみに来る。マスターが50年も店を続けてこれた理由は、そこらへんにあるよな。これおもしろいな。考えてみよう。