酒の席、実のある会話をしたことがあるだろうか

酒の席で、実のある会話をしたことがあるだろうか。
その疑問を自分になげかけてみた。おそらく一度たりともなかったような気がする。もちろん、記憶として残っている素晴らしい思い出はある。けれど、そのどれもが邂逅の喜びや、疲れた心をいたわる想いや、空間と場所の暖かさが、ただ残るだけで、その場に決定的な会話が含まれていたかというとほとんど存在していない。

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「僕」が「わたし」になるまで

 

 

 

「ここにいるみんな優しくてね、ここなら、本当の僕でいてもいいんだって思えるんだ」日付はとっくに超えていて、帰るための電車がもう無い深夜、雑居ビルの隅でひっそり営業しているバーで鏡月のゆず味をロックで飲んでいる男性はそう口をこぼした。

 

「僕は普通じゃないんだ」と思ってしまった時、世界は灰色になったんだ。人生でそう思ってしまったのは3回あった。

 

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武士道の「礼」、パンチラインきまりすぎ問題。

最近「武士道」を読んでいる。神宮寺と大学であったとき、彼が新渡戸稲造の原著をよんでいるのを見つけて、ちらっと眺めてみたのだ。そこに書かれていた「礼」についての文章が、非常に優れてみたのでさっそく購入し、ESを書かずにもくもくと読んでみた。

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