ねこ

「狭い世界」を感じる集まりが好きではない。例えば、ゼミはあまり好きではない。去年愛知で開かれたインディーゲームクリエイターの飲み会も素晴らしく退屈だった。

前者で行われる議論には面白さもあったが、よくわからないローカルルールが気に食わなかった。あと僕の能力が足りなかった。後者は “ねこ” の続きを読む

釣りがしたい。

今日、ゆりかもめに乗って、東京のビル群をぼんやりと眺めていた。なにも理由がないが「釣りがしたい」と僕は思った。そう思うと、僕は「釣りがしたい」と呟いていた。

自分を忙しくすれば忙しくするほど、休みではなく、ぼーっとする時間が欲しくなる。ただなにも考えずにぼんやりと過ごす時間だ。はたからみるとぼんやりとしていることに生産性を見込むことはできないのだけれど、僕にとってアイデアを生む時間として非常に重要なのだ。ぼんやりしない人の行動は生産性は高いかもしれないが、消費的な生産をしているにすぎない。ダンスダンスダンスの言葉を借りると「雪かき」のような作業だ。「別にだれにだってできるのだけれど、誰かがやらないといけない作業」雪かき的な仕事をする人を否定しようとは思わないけれど、楽しいのかなあ雪かき?と感じてしまう。

というわけで、僕は釣りがしたい。隣に座っていた女は「私はアジを釣りたい」と言った。僕は「そうか」と答えた。魚を手に入れたいわけではない。海をぼんやりと眺めていたいし、海面の下に潜む魚や植物に想いをはせていたい。その時間は僕の中にストックされた具体的な事象を、どろどろに溶かしてくれて、複雑に結びつけてくれる。釣りをしたことはないが、僕は釣りをするべきなのだろうと直感的にわかる。自分が竿を海にほおってじっと海面を見つめている姿を想像することができる。素敵な時間だなあ。

今日も読んでくれてありがとう。釣りがしたい。釣りしたくない?だれか釣りのしかた教えてくれ。

服の色

「ああいう、マネキンのを一揃い買っていったら、恥ずかしいですかね?」

西嶋は堂々と店員さんに質問する。そんな質問をする方が普通は恥ずかしいんじゃないのっていうのに。『砂漠』で、合コン用の服を買い求めに行くシーンが、私は好きだ。
西嶋だったら、どんな服を選んでも無頓着にしているのが、それが似合っていそうだ。

服なんてよくわからない。適当に組み合わせてこんなものかと満足する。もしくは、うちを出てから帰って服を着替えるまで、落ち着かない気持ちで一日を過ごす。私だってマネキンの服を一揃い買いたいくらいだ。失敗しないために。 “服の色” の続きを読む

おやすみ

今日はおやすみ。ココアラテを作って、Undertaleのサントラを聴きながらパソコンに向かっている。

後期の講義でのレポートは全て昨日終わらせた。だから今日はちゃんと日曜日だ。おやすみだ。なんだか、久しぶりな気がする。お休みなので、今日やっておきたいタスクは色々ある。 “おやすみ” の続きを読む

クレカで切符を買いました。

今日は学生団体の総会っていうやつだ。実は今日が総会ってことをすっかり忘れていて、事務担当ちゃんにめちゃくちゃ怒られた。夜行バスで「スマホダメ」って言われて眠りこけていたから、駅についてスマホを見たらとんでもない通知がきていた。危機感なさすぎじゃない?だってさ、その通りだ。ごめんなさい。

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言葉がぺらい。と怒られました。

 

ざっと、かこう。

「お前の言葉はぺらい」という言葉を上司からいただきました。ありがとうございます。僕が「この行列をくるっと逆転させて」とか「このレイヤやばいんすよ」とか連呼していたらちょつと真剣に、諭すように「おまえなあ」ということになったのである。わかる、僕の口語はとても軽い。し、語彙も少ない。けれど、そんなに言葉を無下にしている意識もなかったので、上司の言葉には面食らってしまった。

上司曰く、人が使用する言葉にはその人自身が現れるらしい。そして言葉への誠意さが、人を豊かにするらしい。いやいや、僕だって言葉への誠意をもってまんがな!と上司にくってかかろうとした。のだが、僕がダーリンに投稿する文章や、突飛しもなく「やだ!」と返信するする姿を思い浮かべ、急ブレーキを踏んだ。僕、雑に言葉を使ってるわ。

そんな僕の言葉遣いを向上させるために、上司は僕に課題を出した。週に一回区切りのいいところで研究内容を文章にまとめて発表すること。「どうせ、まともな文章をかけないのは目に見えてるから最初はとりあえず文章をかくところからでいいよ」と追うように僕に言った。その言葉にちょっとかちんときてしまったので、「いや、林田さん、僕の文章なめないほうがいいっすよ」と返した。なんか悔しいのであっと言わせてやりたい。

「ハルキスト(会社でそう呼ばれている)、ブログやってるんでしょ。そこに書いてまとめればいいんだよ」というアドバイスをいただきました。ダーリンに書くことを考えたのだけれど、たぶん神宮司しか興味を示してくれなさそうなので書くのは見送りました。

今日も読んでくれてありがとう。最近はもっぱら時系列データの学習をしています。。。

明日から4日間東京!明日はSBIアートオークションとゆうかちゃんと西荻窪エモ探索だ!

言葉を着る

私が普段着たい服

 

成人パーティーのとき、人生で初めてドレスを着た。腰元でリボンがふりふりするワイン色のドレスだった。パーティーの間、わたしはストッキングのウエスト部分がずり下がっていくことやボレロがずれていくことにとてもイライラしていて、パーティーが終わった瞬間にトイレに走って元の服に着替えてしまった。写真撮影会の存在を忘れて。

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着たくないけど、毎日着ちゃう服。

こんにちは、よしだじゅんやです。

さっそく今回のお題「私は、普段着たい服」について話をしよう。大事なのは、この質問は「好きな服を教えて」じゃないことだ。あくまで「普段」着たい服なのである。

服をきる理由や意義は多様で、ほんとうに多様な分野の研究者がそれについて論じている。
小難しいことを言う人は「服は身体の拡張である」という論や「不確実な身体を規定するもの」なんていう。例えば服装は社会的な属性をしめす。服を観れば看護婦かパンクロッカーの違いはよくわかる。服によって人からの印象を変えてしまうことができる。じっさい普段服を買わない人が「服ってなんだかよくわからんな」と感じるのはこの分野だろう。

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この辺りは、この本を読むとなんとなくわかる。イッセイミヤケとか川久保玲さんのプレタポルテ(既成服)の記述が豊富で面白い。

でだ、僕が「普段着たい服」というのは思想的なものから離れて、もっと実用的な側面の服である。「これめっちゃあったかいじゃん」とか「肌触りが心地いい」とかそういう話。僕は他人とかの目をとっぱらったとき、人は自然にどんな服を選ぶのかを知りたい。そこにその人らしさが溢れているような気がする。

ここで、ひとつ問題がある。「着たい」と思う服ってある?もちろん僕にはあるのだけど、あやべとか「着たい」と思って服をかったり着たりしないでしょう。西武百貨店の有名なコピーに「欲しいものが、欲しいわ」というものがある。当時はやっていた「これ、売れてます」という商品コピーを踏まえて、「本当に自分の欲しいものを買おうよ」と問題を定義したのだ。そして、「これ、売れています」は現代に続く、最高のコピーライトになった。「欲しいものが、欲しいわ」をちゃんと覚えているひとなんていない。誰も、自分の意志では商品をかわなくなったのだ。当然、服もそうなのだろう。売れているから、買うのだ。

そんな人におすすめのブランドを紹介したい。「着たくないのに、毎日着ちゃう服」を知っているだろうか。つまり「着たいとは思わないけど」気づいたら着ているというコンセプトの服だ。この服は「ALLYOURS」というブランドが制作している。(全商品をクラウドファウンディングで資金調達をして制作し、パトロンにリターンとして開発製品を渡すとというスタイルのまったく新しいビジネスモデルの服屋だ。実際のところ、今までのブランドがしてきたように借金をして服を作り、それを売って利益を得るというしくみとたいしてやってることは変わらないのだが、クラファンという形をとることで、客から共犯者という位置づけに変化させ、生産量も把握できるのでストックも生まれない。というまじでスマートなビジネスをしている。かっこよすぎる。今調べたら、今までのトータル支援額が5千万に達していた。)
そこが、「さよならジーパン」とか「着る毛布」とかを販売している。きっとたいしてかつこいいわけではないけれど、ずっと着ていたくなる。そんな服を作っている人がいるのはとても嬉しくならない?名古屋に社長が来た時一瞬で会いにいってしまった。

別に人の目を気にして服を選ばなくていい。それよりも「なんか着ちゃう」を大事にしてほしい。そして「できたらなんで着ちゃうんだろう」を考えてほしい。それは素材の問題か?デザインの問題か?

僕の場合はTime for livingの紺色のパーカーと、ZOZOのジーパンを週に3日は着ています。僕と会う人はああ、あの服装ねとわかると思う。まじで同じ服ばかり着ている。理由は、「着ていて気持ちがいい」からです。ゆったりとしてかつこしがある形や素材で、かつデザインが飽きない。それに僕はインディゴ染めが死ぬほど好きだ。パーカーはインディゴではないのだが、白色の下地に粗目の生地を重ねることで、伸縮とともにインディゴ染め特有の芯の白さに似たものが現れる。それがたまらない。毎日身にまといたくなる。話し出すときりがないからこんなもんにしよう。

今日も読んでくれてありがとう。自分に正直に服を着ような。悪くないから。