次、雨が降った時はバスに乗ろう

雨上がりの森の中をジョギングした。涼しい。

芝生の上に何かいる。近づくにつれて、オレンジ色の猫が背中を丸めているのだとわかった。
ゆるやかに速度を落とし、猫の脇を通り過ぎる。
少し行ってから振り返った時、私の目に夕焼けが映った。メタセコイアの木の向こう、雲の間にオレンジの光がはさまっている。 “次、雨が降った時はバスに乗ろう” の続きを読む

ずんだ

さやえんどうの実を取り出す。
2枚のサヤの継ぎ目に親指の爪を当てて押すと、ぱかっ。
列をなしてぎっしり実が詰まっているサヤもあれば、大小でこぼこと収まっているサヤもある。大きいのは大豆くらい。小さいのはほんとゴマみたい。
ひと粒ひと粒が、なんだかかわいい。こぼさないように細心の注意を払いながら、しわのないライムグリーンの豆たちをボウルに入れる。 “ずんだ” の続きを読む