「暇」と闘う

 

 

明るい木目調で統一された落ち着きのある空間を提供している家族で来るようなお食事処でわたしは、ひとり、デンプンを多く蓄えている地下茎が芋になっているものを切り刻んで揚げたポテトとかいう料理を食べながらこの文章を書いている。

「暇」とかいう人間に絶望を与えるには充分過ぎる拷問にも等しい時間をわたしはひとりで持て余していた。 “「暇」と闘う” の続きを読む

東京徒然物件探し

こんにちは。よしだじゅんやです。先日三日間東京に行ってきました。来年から住む場所を決めるためです。まず、東京の地図を買います、路線図も載っているやつです。その地図をみて、だいたいこのあたりなら通勤しやすそうだなと目星をつけます。その後はレンタサイクルで二日間かけて街をただぐるぐる走り、街の雰囲気を見て回りました。

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自分を知りたい

よしださんは、よしださんの記憶と経験から言葉を引き出して、私の前に置いてくれた。私に本を渡してくれた。
反応の薄い私に、それでも話し続けてくれたのは、本当にありがとうと、思っています。よしださんのお陰で私の心はとても救われました。 “自分を知りたい” の続きを読む

うっすら

雪の積もったメタセコイアの枝に
ノスリが1羽とまっている。
ノスリはレモン色の目で白い地面をにらみながら
食べ物を探していた。日は暮れていてうさぎもりすも
いない。ノスリはおなかを空かせていた。
翼をぴったりたたんで今日も冷たい風に耐えている。

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半関心

『アヒルと鴨のコインロッカー』に出てくる河崎は、片っ端から女性に声をかけてホテルに連れて行こうとする。それを生きがいとしている、変わった人物だ。
誰かれ構わずセックスに誘いたいなんて決して理解できないだろう、そう思っていた。 “半関心” の続きを読む