#こちらはよしだじゅんやが週に一度大学でとっている音楽芸術論という講義のコメントペーパーをそのままコピペしたものです。コメントペーパーがあまりにも小さかったので、特別にメールで無制限に書かせてもらっています。
#蝶々夫人は20世期初頭にプッチーニによって制作されたイタリアオペラです。
蝶々夫人、はじめての鑑賞でした。
まず蝶々が夫を恋焦がれるシーンから見始めたわけですが、驚きます。まったく蝶々夫人に共感をしません。恐ろしく純粋な故に、無知で男性に騙されたバカな女に見えます。そりゃあ自業自得でしょう、と鑑賞者は彼女から距離を置くだろうと感じました。
で、さらに驚きなのが、ピンカートンの登場です。なんと、こいつにもまったく共感しません。蝶々夫人の不遇を嘆いて後悔しはじめますが、お前のせいちゃうんか?という疑問から彼からも距離を感じてしまいます。
つまり、蝶々夫人という作品は主人公にまったく共感できない作品なのです。