開口一番私は言った。「ロシアの手話、私忘れちゃったよ」 “ずっと遠くの雪かき” の続きを読む
自分を知りたい
よしださんは、よしださんの記憶と経験から言葉を引き出して、私の前に置いてくれた。私に本を渡してくれた。
反応の薄い私に、それでも話し続けてくれたのは、本当にありがとうと、思っています。よしださんのお陰で私の心はとても救われました。 “自分を知りたい” の続きを読む
うっすら
雪の積もったメタセコイアの枝に
ノスリが1羽とまっている。
ノスリはレモン色の目で白い地面をにらみながら
食べ物を探していた。日は暮れていてうさぎもりすも
いない。ノスリはおなかを空かせていた。
翼をぴったりたたんで今日も冷たい風に耐えている。
話し相手募集中
かたかた かたかた
猛烈な勢いで私の指はキーボードを叩く。言いたいことが指先を伝わり、白い画面に文字となる。 “話し相手募集中” の続きを読む
半関心
『アヒルと鴨のコインロッカー』に出てくる河崎は、片っ端から女性に声をかけてホテルに連れて行こうとする。それを生きがいとしている、変わった人物だ。
誰かれ構わずセックスに誘いたいなんて決して理解できないだろう、そう思っていた。 “半関心” の続きを読む
なんでもいいから2000字書いてみよう。2019/11/20
クリスマスを控えたToys “R” Usのように
文章をなんでもいいから2000字くらい書いてみようと思った。何でそんなことを考えたのだろうか。もしかしたら、時間の無駄遣いとしか表現しようがないかもしれない。そうなってしまう可能性が十分にある。僕はそれについてしばし立ち止まって考えてみたが、まあ、なんとかなるだろう。というのも、僕はこの文章に関して、何も意義を求めていないのだ。とても正確に言葉を選ぶと、この文章は自己治療ということができるだろう。
ピアノを弾く②
前に書いた記事の続きというわけではないんだけど、弾いていたら書きたくなったから。 “ピアノを弾く②” の続きを読む
聞こえると聞こえないの間
手話は、ろう者の世界へ入っていく、というイメージだけれど、
要約筆記は、聞こえる人の中で生きることに関わっている。と私は考えた。 “聞こえると聞こえないの間” の続きを読む
人間らしくなれ
小説の書き方について読んでいた時、
人間関係の化学反応
という言葉を目にした。 “人間らしくなれ” の続きを読む
発見
人はなぜ、コンサートやライブに行くのだろう。YouTubeやCDから音楽を聴くことができるのに。
前から疑問に思っていたけれど、その答えがわかった気がする。
ステージの上であの子が歌っている。ギターを弾いている。
ああ、あんな風に歌うんだ。
その子の観客になれたことが、私はうれしかった。