「よく笑う大人」を教えてくれたのは校長先生でした

 

 

「校長先生の話は鼻くそなので話すことはありません。今月も頑張りましょう終わりっと」鍛えていてガタイがよく、日焼けなのか元からなのかわからない黒い肌をしているスーツを着た初老の男性が鼻くそをほじる仕草をしては、周囲に笑いが起こった。校長先生も笑っていた。

とても高い天井に数々の管が行き来している隙間に申し訳なさそうに居座っている照明が広い空間を照らしている。茶色い床、黄色い扉、奥にはトランボリや大きなクッションといった遊具が置いてある体育館で「全校朝会」とかいう月に一回ある行事が行われていて、身長順に並んでいるわたしたちは校長先生の話を聞いていた。

確かわたしがまだ小学低学年の頃だった。その頃わたしは校長先生が大好きだった。

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平成が終わってしまう月の始まりにわたしはあなたに会う

 

 

2月が終わるのに10日もいらないけど、6日はまだあるんだなと思っていたのに気付いたら3月がやってきた。情報解禁の月。別れの式がある月。貴族の子女の「あそびごと」がある月。そして平成が終わってしまう月。

平成に生まれたわたしは平成が終わってしまうことにすこし寂しさを覚えている。昭和は60年も続いていたので、平成もそんなものなのかと思っていたから、昭和の半分にして終わるとは思っていなかった。まあその前の大正は更にその半分の15年で終わってますね。新しい元号は何だろうか。そしてその元号でわたしは寿命が尽きてしまうか、また新たな元号を迎えるのだろうか。

先のことは本当にわからない。 “平成が終わってしまう月の始まりにわたしはあなたに会う” の続きを読む