でも、明るかった。本当に。

どうしたら授業を面白くできるんだろうね。私のつぶやきに妹は律儀に答えて言った。
「でもさ、先生が面白いと思って話してくれることなら、面白く聞けるはずだよ」
「そっか、そうかも」と、私はどうでもいい返事を返してしまう。頭では「その通りだなあ」と思っているけれど、あまり実感が湧いていない時の答え方だ。
実際私はそこまで思いつめて悩んでいるわけではなくて、どうしたら解決できるか方法を知りたいわけでもあるけれど、どんな答えも期待していなかった。ただの独り言だったのかもしれない。それよりかは、一緒にいる時間をやり過ごすための単なる話題の一つだった。真剣に相談したわけじゃなくて。 “でも、明るかった。本当に。” の続きを読む

ダーチャ

昨日、近所のマルシェでビーツを買いました。その後で、祖母が畑の野菜をくれました。きゅうりとピーマンとナス、オクラ、ささげ。それから大量のトマト。

Вчера я купила свёклу на ярмарке. Потом бабушку подарила мне овощи из дачи: огурцы, зелёные перцы, баклажаны, окура и сасагэ. И ещё много помидоров. “ダーチャ” の続きを読む

次、雨が降った時はバスに乗ろう

雨上がりの森の中をジョギングした。涼しい。

芝生の上に何かいる。近づくにつれて、オレンジ色の猫が背中を丸めているのだとわかった。
ゆるやかに速度を落とし、猫の脇を通り過ぎる。
少し行ってから振り返った時、私の目に夕焼けが映った。メタセコイアの木の向こう、雲の間にオレンジの光がはさまっている。 “次、雨が降った時はバスに乗ろう” の続きを読む