“Can you play the piano with your eyes closed?”
先生役の学生が生徒役の学生に問いかける。 “ピアノを弾く” の続きを読む
生きるために、書く。
recur 再発する
昨日覚えた英単語が脳内にちらついた。
I’m afraid that the sprain will recur on my ankle.
左足首がうずき始めていた。 “山登りは再び” の続きを読む
雨の日の朝早くだった。母が車を運転して送っていってくれる。どこへ向かっていたのか、今ではもう覚えていない。ただ、あの日の踏切は、通勤時間で急いでいる車の列をあざ笑うかのように、意地悪く遮断機を上げ下げしていた。黄色と黒に交互に塗られたバーは、電車が来る気配がないのに下がったかと思えば、今にも踏切に電車の鼻先が達しようというのに上がり始める。 “石の里、水の谷” の続きを読む
次のバス停は…
「レーニン通り」
「プラスペクト・ミーラ」
「ホテル ‘オクチャブリスカヤ’」
「スリコフ美術館」
「オペラとバレエ劇場」
「映画館 ‘ルーチュ’」
「バスターミナル」
「東方市場」
「ルナチャルスキー通り」
「クルチャートフ通り」
「庭」
「大学」 “из Красноярска” の続きを読む
ゆらり、ゆらりと空が傾く。頭上を月が行ったり来たり。
私はブランコの鎖を握る手に力を込めた。飛び降りたい衝動と恐怖で心が揺れる。やめとこ、飛び降りたら鉄柵にぶつかって骨が折れるかも。 “なんでもない一日” の続きを読む