ずんだ

さやえんどうの実を取り出す。
2枚のサヤの継ぎ目に親指の爪を当てて押すと、ぱかっ。
列をなしてぎっしり実が詰まっているサヤもあれば、大小でこぼこと収まっているサヤもある。大きいのは大豆くらい。小さいのはほんとゴマみたい。
ひと粒ひと粒が、なんだかかわいい。こぼさないように細心の注意を払いながら、しわのないライムグリーンの豆たちをボウルに入れる。 “ずんだ” の続きを読む

雑念

おかしいのは、昨日の夕方走っていた時からだった。

夕食後、ジョギングに出た。今までにないほど好調だった。初めは。
息も切れない。どこまでも行けそうな気がする。調子に乗っていつもより距離を伸ばした(と言ってもたいした距離ではない)。
田んぼ道をぐるりと走り(今の季節は稲ではなく一面麦畑だ)、そこから線路沿いまで戻る。この辺で歩きに切り替えよう。そのつもりでいたのだけれど、私は走るのをやめなかった。どこまで行けるか試してみたい気持ちになっていた。
その結果、このザマだ。 “雑念” の続きを読む