部屋の壁に貼った絵やメモ書きを、1時間かけて全て剥がした。壁紙は案外無事だった。午後からアパート退去前の立会点検がある予定になっていた。特に部屋のどこかを壊したり汚したりもしていなかったので、点検は問題なく終わった。 “壁” の続きを読む

よしだ、偽装内定者になる。

いまこの文章を書いている瞬間に、西尾さんからmessengerで連絡があった。「ご確認よろしくお願いいたします」なんてやけにかしこまった文章とともに「吉田純也様」という名前のPDFデータが送られてきた。なんだろうと思って開いてみたら、「内定通知書」だった。笑いをこらえながら、その詳細な文面を追っていった。「慎重に判断させていただいた結果、貴殿の採用が内定いたしましたので、ご連絡させていただきます」のところで完全にコーヒーを噴き出してしまった。昨日ののみの席で、西尾さんが社長に「明日内定通知書出しちゃっていいっすよね?」と聞くと、社長が「おう」と二つ返事で許可したのだ。全員ハイボールを5杯くらい飲んだ後の会話だったので、僕も「それ超面白い。一応内定ってことにしましょうよ笑」とか適当に話していたのだ。そしたら本当に来た。なにが「慎重に判断」だよ、みんな泥酔状態だったじゃんか。

ということで僕はとりあえず久しぶりに内定通知書という文面を拝むことができました。たぶん入らないのだろうけど、内定は内定に変わりない。

社長の意志は一貫していて、僕には常々「君はどこにでも入る権利と可能性があるのだから、とりあえず他の企業も考えなさい。それでいやだったらうちに来て」と言ってくれていた。僕は「自分が納得する形で企業に入りたい」と考えていたので、「この会社のやりたいことすごい面白いけど、今入るかは悩む」と考えていた。その結果が、とりあえず内定者として扱うということだった。君がどこにいってもいいけど、一応うちにも席があるから好きな時に遊びにきて、一緒に遊ぼう。という状態である。

西尾さんが語った今後のプランが面白かったので、僕も二つ返事で「やります」といってしまった。僕が今後やっていくのは、会社の新卒採用第一号生というレッテルをみずから貼り付け、会社の宣伝をしまくるということだ。「とりあえず、内定者記事書いてよ」ということになったので、あたかも僕が会社の一員みたいな写真だけこれからオフィスで撮影し、記事は後日自宅で書く。記事を広告費を払って拡散させるというのが僕が近いうちにすることだ。あと名古屋を中心とした採用担当というか事前のヒアリングとかもすると思う。君は自分の就活を全うしなさいよという感じだけど、まわりまわってぼくにもメリットがあると思うのでここはまよわず進めだ。自分の顔と名前と経歴を会社の費用で拡散してもらえるの就活生としてありがたい。と、僕は思う。

今日も読んでくれてありがとう。俺はピクサーを倒す!って言って成功している人は少ないです。

ねこ

「狭い世界」を感じる集まりが好きではない。例えば、ゼミはあまり好きではない。去年愛知で開かれたインディーゲームクリエイターの飲み会も素晴らしく退屈だった。

前者で行われる議論には面白さもあったが、よくわからないローカルルールが気に食わなかった。あと僕の能力が足りなかった。後者は “ねこ” の続きを読む