Фейерверк
友達4人で恋バナをした。理想のナツコイというテーマで雑談していて、練乳がこんなことを言った。
「夏に出会って夏に終わる、花火みたいな恋」
あ。
あれは花火みたいな恋だったのか。
すとんと腑に落ちたんだよね。夏ではなくて冬だったけど。 “Фейерверк” の続きを読む
再起動
バイトが終わって家に帰ると、私はベッドに転がり込んだ。油臭いけど寒いので布団に潜りこむ。そのまま夕食までの4時間をまんじりともせずに横たわっていた。
疲れきって眠いはずなのに眠りはおとずれなくて、その間に思考は記憶の波間を漂った。ゆらゆらと、あてどもなく。
ときどき目を開けては時計の針が進んでいることを確認した。
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ロシア語メモ④ в складчину
想像力が窮地を救う
今日初めて場面指導を練習した。
まずテーマが出される。「明日は生徒の楽しみにしている野外行事があります。帰りのSTで担任としてどんな話をしますか?」
30秒考える時間があって私は椅子から立ち上がった。
「明日は火力発電所への見学に行きます。みんな楽しみにしていると思います。楽しみだよね?」
私の視線は架空の生徒を探してうろうろさまようけれど、目の前に座っているのは眼鏡をかけた白髪混じりのおじいちゃん。試験官役をしている面接指導の先生だ。
私は必死でクラスの生徒30人を思い浮かべようとする。 “想像力が窮地を救う” の続きを読む
宇宙みたいなピザが食べたい
天邪鬼
小さい頃、ピンクが嫌いな色だった。友達はみんなピンクが好きだと言うから、私はピンクを選びたくなかった。ピンクを見ると私の心はひねくれてくる。
なぜみんなと同じものを選ばないといけないの?
ごめんななこ、はちまきは聖母マリアなんかじゃなかった。本当はひねくれていて頑固なんだ。
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ロシア語メモ③ повсюду туман
聴力検査
耳鼻科を訪れるのは何年ぶりだっただろうか。おたふくになった時、中耳炎になった時、前より聞こえが落ちた時、決まってここに連れていかれた。
今回は風邪でもインフルでもない。
「聴力検査をお願いします」と言って元気で健康な顔を院長先生にさらした。
「もう卒業なのかぁ」 “聴力検査” の続きを読む